【ドバイワールドカップ】海外競馬通・成田幸穂が前哨戦の米G1ペガサスワールドカップを分析

スポーツ報知

 ドバイワールドカップデーが3月27日にドバイ(アラブ首長国連邦)のメイダン競馬場で開催される。小欄ではG1ドバイワールドカップ(ダート2000メートル)に向けたステップレースとして、1月23日の米G1ペガサスワールドカップ(ガルフストリームパーク競馬場・ダート9ハロン=12頭立て)と、3月6日のG1アルマクトゥームチャレンジラウンド3(メイダン競馬場・ダート2000メートル=11頭立て)を取り上げたい。

 ペガサスワールドカップ組は2017年1着のアロゲート、同3着ネオリシック、2018年2着のウエストコースト、2019年3着のガンナヴェラと、ここ3回連続で3着以内馬を出している。

 今年のペガサスワールドカップは、米G1ブリーダーズカップダートマイルの覇者ニックスゴーが1番人気に応えて逃げ切った。勝ち時計は1分47秒89(良)。なお、同馬はその後サウジカップに参戦(4着)し、ドバイ遠征を見送った。

 ドバイワールドカップに出走を予定している馬では、ヘスースチーム(牡4歳、米・ダンジェロ厩舎)が5番手から伸びて2着。ブリーダーズカップダートマイルでもニックスゴーの2着、G1プリークネスS3着と勝ち味に遅い面があるが、米トップレベルのG1で好走と地力がある。ドバイワールドカップでも有力候補だろう。

 米G2チャールズタウンクラシックS(ダート9ハロン)優勝のスリーピーアイズトッド(牡5歳、米・シルヴァ厩舎)が、後方からしぶとく追い上げて4着。ただし、ヘスースチームとの差は約7馬身もある。追い込み脚質だけに逃げ・先行有利のメイダンでは割引材料となりそうだ。

 アルマクトゥームチャレンジラウンド3組は、2015年のプリンスビショップ、2018年と2019年のサンダースノーと過去5回のドバイワールドカップで3勝している。

 今年のアルマクトゥームチャレンジラウンド3は、バーレーンのサルートザソルジャー(セン6歳、ナス厩舎)が後続に1馬身3/4差をつけて逃げ切った。勝ち時計は2分3秒09(良)。陣営としては必ずしも逃げたいわけではなかったようだが、前半800メートルを49秒37、後半800メートルを50秒43と平均ペースでまとめて完勝した。

 本番へ向けた展望としては、サルートザソルジャーはG2アルマクトゥームチャレンジラウンド2(ダート1900メートル)に続く前哨戦連勝となったが、いずれも低調なメンバー構成。前のポジションを取りに行けるという点で展開の鍵を握る一頭には違いないが、アメリカ勢を相手に同じレースができるかどうかは疑問が残る。2着ハイポセティカル(牡4歳、UAE・ビン・ガデイヤー厩舎)以下を見ても、やはり印象に残る馬はいなかった。

◆成田幸穂(なりた・さちほ) 1984年8月8日、東京生まれ。(株)サラブレッド血統センター所属。週刊競馬ブック連載「海外競馬ニュース」の編集を担当。同誌のほか、研究ニュースで予想コラム「血統アカデミー」を執筆中。3月27日(土)23時00分から、ラジオNIKKEI第1「ドバイワールドカップデー実況中継」に出演予定。

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