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【ドバイシーマクラシック】クロノジェネシスのライバルは?海外競馬通・成田幸穂がドバイシティーオブゴールドを分析

 ドバイワールドカップデーが3月27日にドバイ(アラブ首長国連邦)のメイダン競馬場で行われる。小欄ではG1ドバイシーマクラシック(芝2410メートル)のステップレースとして、3月6日のG2ドバイシティーオブゴールド(メイダン競馬場・芝2410メートル)を取り上げたい。2016年のポストポンド、2018年のホークビル、2019年のオールドペルシアンと、ドバイシティーオブゴールド組がここ5回で3勝を挙げている。

 7頭立てで行われた今年は、ウォルトンストリート(セン7歳、UAE・アップルビー厩舎)が優勝した。3番ゲートから出て、道中は好位3番手を追走。最終コーナー中間あたりで早め先頭に立つと、直線でも余力十分の走りで後続の追い上げを振り切った。勝ち時計は2分26秒83(良)。自身が持つコースレコードを再び記録した。

 3馬身半差の2着にG3ナドアルシバトロフィー2着のドバイフューチャー(セン5歳、UAE・ビン・スルール厩舎)。4番手から直線でも伸びていたが、勝ち馬とは能力差が大きかったようだ。

 レースラップを振り返ると、前半800メートルが49秒37、後半810メートルが48秒77。少頭数の割に中間もよどみなく流れたため、全体としては速めの平均ペースとなった。ウォルトンストリートの上がり3ハロン(610メートル)は36秒59。メンバー中最速ながら上がりの時計がかかっており、持久力を要する展開だったか。

 勝ったウォルトンストリートは、これが重賞初制覇。2019年の仏G3ルー賞で2着となったあと、1年の休養を経て昨年9月に英国で一般戦2着、続くリステッド競走のゴドルフィンS(芝12ハロン)に勝利。今年初戦となった1月のドバイレーシングクラブクラシックを5馬身差で制してリステッド競走連勝を果たすとともに、メイダン・芝2410メートルのコースレコードを更新していた。

 ドバイシーマクラシックへ向けた展望としては、ウォルトンストリートには荷が重いか。騎乗予定のウィリアム・ビュイック騎手は2017年ジャックホブス、2018年ホークビル、2019年オールドペルシアンとドバイシーマクラシック3連覇中と頼りになるが、今年は日本のクロノジェネシス、ラヴズオンリーユーのほか、他国からもトップクラスの有力馬が集う。重賞を勝ったばかりでG1未経験となると、さすがに苦戦を強いられそうだ。

◆成田幸穂(なりた・さちほ) 1984年8月8日、東京生まれ。(株)サラブレッド血統センター所属。週刊競馬ブック連載「海外競馬ニュース」の編集を担当。同誌のほか、研究ニュースで予想コラム「血統アカデミー」を執筆中。3月27日(土)23時00分から、ラジオNIKKEI第1「ドバイワールドカップデー実況中継」に出演予定。

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