【準硬式野球関東大会】中大が4年ぶり14度目の優勝

4年ぶり14度目の優勝を決めて喜びを爆発させる中大の選手
4年ぶり14度目の優勝を決めて喜びを爆発させる中大の選手

◆第63回関東地区大学準硬式野球選手権大会決勝 中大7―6国学院大(25日・上柚木公園)

 昨秋関東王座の中大(東都1部)が、2年連続4度目の優勝を狙う国学院大(東都2部)を振り切って4年ぶり14度目の優勝を果たし、8月に岡山で開催される第73回全日本大学選手権への出場権を獲得した。

 悪夢が再現されるのか。4点リードの8回。7回まで2安打1失点と好投してきた左腕・石井竜弥(2年=浦和学院)が、5安打を許して3点を失う。「イヤな感じがしましたね」。池田浩二監督の頭をよぎったのは、昨年大会準決勝の8回だった。相手は同じ国学院大。1点をリードしながら、6点を失い逆転負けを喫した。この日はリードを守ったものの、9回から登板した右腕・近野佑樹(3年=浦和学院)が2失点。一発が出れば逆転サヨナラ負けというピンチを迎えたが、何とかしのいだ。「こういう試合を勝つために練習してきましたから」と森康太朗主将(4年=静岡)は息をついた。

 優勝すれば全国大会の出場権を獲得できる関東大会制覇へ、徹底的に打力を強化した。打撃マシンは1台増の3台に。1日あたりのスイングは500プラスアルファで、フリー打撃では内野手ながら球速145キロを誇る山口澪也(4年=花巻東)の球をひたすら打ち込んだ。「ここまで振ったのは入学してから初めてでした」と森が目を丸くした振り込みの成果が、この大会に表れた。この日は8安打中7安打が長打。「打線は厚くなりました」と指揮官は胸を張った。

 打つだけではない。8回4失点とはいえ、先発の石井は最速143キロの速球にスライダー、フォークボールを低めに集めて試合をつくった。大会前の3月8日にはBCリーグ茨城アストロプラネッツと試合形式の練習を行い、5回無失点の近野とともに4回無失点と好投。2―0で勝利した。相手の山根将大代表が「他大学の硬式チームは打てましたが、中大の2人は手が出ませんでした」と脱帽したほど。プロ相手に好投した浦和学院の先輩、後輩が2人でマウンドを守り切った。

 4年ぶりの覇権奪回から休む間もなく、3日後の28日には東都1部リーグが開幕。2季連続65度目の優勝へ向けた戦いが始まる。「気を抜かずにやっていきたい」と森は言葉に力を込めた。試合後のミーティング。優勝メダルを手にした池田監督が選手に声をかけた。「あと取っていないのは全国大会のメダルだな」。関東制覇はあくまで通過点。5年ぶり13度目の日本一になった時、初めて心から喜ぶことができる。

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