作曲家で指揮者の久石譲さん(70)が25日、大阪府豊中市にあるプロオーケストラ「日本センチュリー交響楽団」の首席客演指揮者に就任し、練習拠点の同所で意気込みを語った。
スタジオジブリの名作「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」など多くの映画楽曲を作曲している久石さん。就任依頼を快諾した理由を「世界中の色んなオーケストラとやってきたが、このオーケストラは好き。やっていて気持ちがいいし、一生懸命食いついてきてくれる。作曲家の自分が一緒にやりたいオケってそんなにないんだけど、このオケは新しい感覚を持っている。また練習場がこの服部緑地公園というのが素晴らしい環境」と話した。
若々しい音と上品な音が融合していると、日本センチュリー交響楽団を表現した久石さん。作曲家が指揮をすることについては「自分の曲を演奏するので(来年3月公演では)最新作も書かなきゃいけない。来月のシンフォニーも一曲もできてなくて、演奏会をやるのはすごい労力です(笑い)。でも新しいクラシックを提示しないとダメ」と迷いはない様子。今後の予定としては9月24日の「第257回日本センチュリー交響楽団定期演奏会」(ザ・シンフォニーホール)が、就任記念公演となる。