◆第93回センバツ高校野球大会第4日 ▽1回戦 広島新庄1x―0上田西=延長12回(23日・甲子園)
広島新庄が、センバツ初のタイブレーク突入寸前でケリをつけた。延長12回2死一塁、花田侑樹が右越えにサヨナラ二塁打を放った。7年ぶりの勝利に「これまでチャンスもあって凡退して、いいところがなかった。何とか自分たちが打って、秋山を楽にさせようと思っていた」と4番の意地を見せた。新チーム結成後、公式戦11試合と練習試合を合わせて46連勝という無双ぶりだ。
出場校中トップの打率4割8厘を誇る上田西を、最速145キロ右腕の花田が7回1/3を6安打に、左腕の秋山恭平も4回2/3を2安打に封じて計12奪三振の完封リレー。巨人の榑松(くれまつ)スカウト部次長は、花田を「スピンがきいて直球の質がいい。直球で空振りが取れる。いい投手」と称賛。中国王者の両輪は盤石だ。