川野将虎、東洋大ラストレースは2位…「五輪へ課題を修正して臨むことが今後の恩返しになる」

競り合う川野将虎(左)と高橋英輝(カメラ・細野友司)
競り合う川野将虎(左)と高橋英輝(カメラ・細野友司)

◆陸上 全日本競歩能美大会(21日、石川・能美市)

 男子20キロで、2021年東京五輪50キロ代表に内定している川野将虎(東洋大)が1時間21分1秒で2位に入った。

 「その1秒をけずりだせ」。東洋大のチームスローガンに、川野は最後まで忠実だった。20キロで五輪代表に内定している実力者の高橋英輝(富士通)を必死の形相で追い、42秒差の2位でゴール。過呼吸の症状が出るほど、自分を必死に追い込んだ。「学生の集大成として、東京五輪につながる歩きをすることを第一に取り組んだ。優勝で最高の恩返しはできなかったけど、課題は多くみつかった。五輪へ課題を修正して臨むのが、今後できる恩返しになる」とうなずいた。

 19年の全日本50キロ高畠大会で、3時間36分45秒の日本新記録を樹立。「スタミナとスピードの両立が、自分の武器だと思っている」。6キロ付近では、急激なペースアップで高橋に揺さぶりをかけるなど、積極的なレース運びが地力を感じさせた。東洋大の酒井俊幸監督は「大胆かつ、人を引きつけられるような歩きが出来るのが彼の強み」。妻で競歩指導にあたる瑞穂コーチも「(強みは)諦めない精神力だと思う。(練習での)疲労がたまった状態でのレースで、後半はじわじわ体に疲れが出ていたけど、心では最後までレースを捨てていなかった」とたたえた。

 静岡・御殿場南高時代から有力選手として知られる存在だったが、当時は東京五輪の出場が目標。東洋大に進み、同級生の池田向希(22)と刺激しあって成長した4年間を経て、「『出場』から、『勝ちに行く』という目標に変わった」と川野は胸を張る。今夏の五輪本大会へ「人生で初めての経験になる。今日のような、チャレンジができるレースをしたい」と約束し、鉄紺のユニホームでのラストレースを締めくくった。

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