麻生財務相、記者に逆質問「マスクいつまで?」…専門家「パンツのように常識化も」

麻生太郎財務相(ロイター)
麻生太郎財務相(ロイター)

 麻生太郎財務相が19日の閣議後記者会見で、質問した記者に対し「マスクなんて、暑くなって口の周りがかゆくなって、皮膚科がはやってるそうだが、いつまでやるのか」と逆質問する場面があった。政府は新型コロナウイルスの緊急事態宣言解除後も引き続きマスクなどの感染対策に留意するよう求めており、期限を明確には示していない。「マスクはいつまでやることになってるのか。あんたら、新聞記者ならそれぐらい知っているだろう」。スポーツ報知の記者はその場にはいなかったが、麻生財務相の疑問に答えるべく、2人の専門家に見解を聞いてみた。

 ◆自治医科大付属病院感染制御部長・森澤雄司准教授

 いつまでマスクを着用するのか、明確な期間は分かりませんが、少なくともワクチン接種が国民に広く行き届くまでは最低でも必要でしょう。

 米国のCDC(疾病対策センター)は「ミーティングをする場合、ワクチンを接種した人同士であれば、室内でもマスクを外すことを許可する」という暫定的な指針を出しています。ただ、再感染のリスクなど科学的根拠が乏しいことに加え、あくまで2回接種を完了してから2週間経過した人同士という条件ですから、日本国内では相当先になると考えられます。

 政府は4月12日から高齢者の優先接種を開始するとしていますが、それまでに医療従事者が打ち終わることは絶対にないと言えるでしょうし、一般の方がいつになるかは全く分からない。政府の方で責任を持って「ワクチンがいつまでに打てるから、それまでマスク着けることを我慢してください」と言うのが筋ではないでしょうか。

 マスクの意義は「自分の身を守るため」よりも「他の人にうつさないため」という方が大きい。マスク着用は、他の人の命を守るという観点からも極めて重要な点です。そこを今一度理解し、マスク着用を続けてワクチン接種の順番を待つほかないと考えます。

 ◆日本医科大・北村義浩特任教授

 あまりに不確定要素が多すぎて一概には言えませんが、考え得る最良のケースでも2~3年後でしょう。ワクチンが全国民に行き渡り、長期的な有効性も確認されることが前提になります。

 さらに可能性が低いことを挙げると、特効薬が開発されること。コロナが「死に至る病」でなくなれば、マスクのない生活に移行するかもしれません。

 よく「集団免疫」ができればという意見も聞きますけど、集団免疫は全体のうち7割なら7割に免疫ができることに過ぎず、100%ではない。残り3割のリスクを無視して「もうマスクはいらない」とはならないでしょう。

 さらに、日本人は衛生への意識も集団への意識も高い国民性を持っています。現状から改善されても、誰もがマスクをしなくなるような社会にはなかなか戻らないと思います。むしろ長期化により、マスクがニューノーマルとなる可能性も十分あると思います。確実にもっと快適なマスクも製品化されると思いますし。

 かつて人間が「不衛生だからズボンの下にはパンツを履こう」と決めたことが定着したのと同じように、マスクをすることは常識になっていくと考える方が自然かもしれません。

麻生太郎財務相(ロイター)
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