49周年、全日本プロレスの歴史を狂わせた葛西純こそ超一流のプロレスラーだ…金曜8時のプロレスコラム

蛍光灯で殴り合う石川修司(左)と葛西純
蛍光灯で殴り合う石川修司(左)と葛西純

 49年の歴史を誇る全日本プロレスで、史上初となるワンマッチ興行が18日、東京・新木場1stRINGで開催された。GAORA TV王者の葛西純(46)に石川修司(45)が挑戦した「特別興行 血闘 葛西純 対 石川修司 ~CRAZY MONKEY vs GIANT~」がガラスボード&有刺鉄線ボード&TLC+αデスマッチとして行われた。

 かつては大日本プロレスでデスマッチを繰り広げた両雄だが、石川が19年に全日本に入団。今年1月3日の東京・後楽園ホール大会で、葛西が全日本のTV王座を奪取し「王道・全日本プロレスに一匹の獣が現れ、狂道・全日本プロレスになる。全日本プロレスに俺っちが現れた瞬間から、デスマッチ団体になっていくってことだよ」と宣言。石川はデスマッチに応じた上で「全日本プロレスはデスマッチ団体じゃないので、他の選手はこの試合に絡んで欲しくない」として1試合限定の興行となった。

 ワンマッチ興行は、新日本プロレスが1987年1月14日に後楽園ホールで開催した藤波辰巳(現・辰爾)VS木村健吾(現・健悟)が元祖で、近年では、新木場で2016年7月8日にパンディータ(大仁田厚)とケンドー・カシンが戦って以来。

 試合はガラス、有刺鉄線、机、はしご、イスに加え蛍光灯、カミソリ、竹串などの凶器が乱れ飛んだ末、石川が葛西を破り王座を奪取した(28分41秒、ジャイアントスラム→片エビ固め)。

 石川は「全日本プロレスはデスマッチ団体じゃないんで。でも葛西純のように体を張って、全日本プロレスを一番面白い団体に俺がしていきます」とデスマッチ封印を宣言した。

 葛西のコメントが秀逸だった。

 「ちょっと昔に誰かが言ったな。プロレスラーってものは、笑わせて三流、感動させて二流、見る者の人生を変えてこそ一流だってな。その言葉が正しいのなら、この全日本プロレスの歴史を狂わせた葛西純こそ超一流プロレスラーじゃないのか? おい。こんな超一流プロレスラーを今日負けたぐらいでほっとくわけねぇよな。修司、デスマッチが最後かもしんねぇけど、お前とだったら、普通のプロレスでも十分な刺激を与えてくれそうだな。また遊んでくれ」

 デスマッチは敗者が輝く異空間だ。(酒井 隆之)

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