柔道・阿部一二三、家族の支えに恩返しを…リレーコラム

阿部一二三
阿部一二三

 昨年12月に五輪代表が内定し、少し休んだ後はがっつり練習やトレーニングをしています。五輪までに一度は国際大会に出る予定です。先日のGSタシケント大会で妹(詩)の試合を見て、やはり海外独特の緊張感があるなと感じました。代表内定選手決定戦を海外の選手も見ていて研究されていると思いますが、その中でいかに自分の柔道をして圧倒的に勝ちきるか、ということを目標にやっていきたいです。

 2018年に始めたコラムも13回目になりました。自分の状況を言葉にすることで考えさせられることもすごく多く、頭の中で整理することができています。こういう機会も大切だなと感じています。

 今回は家族の話をしたいと思います。父(浩二さん)は、小さい頃に弱かった僕がどうしたら強くなれるのかを常に考えてくれました。小2の時に試合で負けて「もっと強くなりたい」と言うと、柔道に必要なトレーニングを考えてサポートしてくれたり、映像を見て研究してくれたり。二人の気持ちがずっと同じ方向を向いていたから、強くなれたんだと思います。

 母(愛さん)は優しくて、ずっと陰から見守ってくれています。柔道以外の面で支えてくれていると分かってはいましたが、大学で寮生活を始めてから食事や身の回りのことを自分でやるようになって、すごくたくさんのことをやってくれていたんだなと実感しました。昔から「ラタトゥイユ」が好きなんですが、減量の時でも食べられるように、今もアレンジして作ってくれることがあります。

 兄(勇一朗さん)は頼りになる存在です。昔から困ったことがあったら助けてくれます。例えば電子機器の使い方とか、身の回りのことで分からないことがあったら兄に聞くことが多いです。妹は、自分も柔道をもっと頑張らないといけないなと思わせてくれて、本当に刺激になる存在です。

 家族にはずっと支えてきてもらっています。五輪で優勝することが一番の恩返しだと思っていますし、兄妹で同じ気持ちだと思うので、そこを目指して頑張っていきたいです。

 ◆阿部 一二三(あべ・ひふみ)1997年8月9日、神戸市生まれ。23歳。6歳で柔道を始め、神港学園高時代の2014年に男子史上最年少17歳2か月で講道館杯制覇。世界選手権は17年の初出場から2連覇し、19年は銅メダル。日体大を経て、パーク24所属。得意技は背負い投げ。女子52キロで世界選手権2連覇の妹・詩(20)=日体大=と兄妹で東京五輪代表入り。168センチ。

 ※阿部一二三選手のコラムは今回で終わります

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