18日放送のフジテレビ系「バイキングMORE」(月~金曜・午前11時55分)で、東京五輪・パラリンピックの開閉会式の責任者であるクリエーティブディレクターの佐々木宏総合統括が、五輪開会式で女性タレントの渡辺直美さんの容姿を侮辱するような演出を提案していた問題を受けて辞任したことを速報した。
今回の問題は17日に「文春オンライン」が報じた。佐々木氏が昨年3月、演出担当チームのメンバー宛に渡辺さんをブタに例え、侮辱したととられる内容の演出プランをLINEで送信。メンバーからの批判を受けて、撤回されたというものだ。
この報道を受け、佐々木氏は謝罪文と辞意を表明。この日、都内で大会組織委員会の橋本聖子会長が会見し「佐々木氏の存在は式典成功に極めて重要。しかし、反省とお詫びの言葉があり、状況を踏まえ、佐々木氏の判断を重く受け止めた。辞意は固く、組織委としてもジェンダー平等推進を重要施策とする中で、辞意を受け入れることを決めました」と辞任することを明かした。
今回の辞任をコメンテーターの北村晴男弁護士は「自由なアイデアを出している中での話なんで、そんな大きな話ではないと思います」と指摘した。さらに佐々木氏について「これまでもCMを見ていると鬼才というか意表を突く演出でビックリさせて、しかも見入る。お父さんが白い犬だったり、ああいうの見ているとものすごい才能を持っている方だったなと思って見ていました」と評した。
その上で「今回辞任されるのは、ものすごい生きづらくなってきたなって世の中が。森(喜朗)さんの発言はボクも納得できなかったけど、世間からの叩かれ方がある意味、異常といえるぐらいすごかったんですね。ああいう状況に陥ると考えて辞任されたのかなと思うと、悪いことは悪いけど、異常にバッシングする雰囲気は少し抑えた方がいいのかなと思います」とコメントしていた。