7月23日の東京五輪開会式における侮辱演出問題で、組織委員会の橋本聖子会長(56)は、18日に都内で行った記者会見で辞任した総合統括の佐々木宏氏(66)の後任について未定であるとした上で、演出チームに注文をつけた。
佐々木氏の体制下にあったスタッフやキャストの維持を認めた上で「スムーズな形で今までと変わりなくしっかりとした体制を整えていくことが重要」との考えを示した。また、女性蔑視が問題になっていることから、「以前からもお願いしていたようにジェンダー平等の観点から女性のバランスを考えていただきたい。支障がないようにさらにより素晴らしいものをつくるために継承できることは継承していきたい。後任人事については現時点でお伝えできるところはない」と説明した。
前任の森喜朗会長の女性蔑視、今回の差別演出などが問題となり、組織委内に対しても「昨今の社会が求める多様性と調和が早急に必要。そういった組織を構築していかなければならない」と強く求めた。