松田瑞生、初優勝も日本新ならず悔し涙「風と友達になれなかった」

名古屋ウィメンズマラソンで優勝した松田瑞生は目に涙を浮かべながらインタビューに答えた
名古屋ウィメンズマラソンで優勝した松田瑞生は目に涙を浮かべながらインタビューに答えた

◆陸上 名古屋ウィメンズマラソン(14日、ナゴヤドーム発着=42・195キロ)

 東京五輪補欠の松田瑞生(25)=ダイハツ=が2時間21分51秒で初優勝した。中盤から独走しつつ最大で約10メートルの風の中で強さを証明。昨年の大阪国際で樹立した日本歴代7位の自己記録2時間21分47秒には4秒届かず涙を流したが、マラソン5戦3勝という安定感を示した。日本陸連マラソン強化戦略プロジェクトの瀬古利彦リーダー(64)は「日本記録を出せるだけの力はある」と賛辞を贈った。(晴れ、気温14・8度、湿度34・8%、北の風1・1メートル=スタート時)

 寂しげな笑顔だった。最大風速約10メートルの強風の中でのレース。松田の持つ日本歴代7位の自己記録を更新するには難しいコンディション。22キロ過ぎから独走してゴールに飛び込んだ女王の目に涙があふれていた。「後悔しないだけの練習をしたけど、過去の自分を超えるのが目標だったので」。泣きはらした目で笑った。

 残り10キロ付近までほぼ向かい風という条件下で、25キロと30キロの通過記録は女子単独レースの日本最高ペース。「風と友達になろうと思ったが、全然だめでした」。30キロ以降も粘り切れたのは「あの悔しさがあったから」。五輪代表最後の1枠を逃した1年前の涙を思い出し、踏みとどまった。

  • 松田瑞生のマラソン全成績

    松田瑞生のマラソン全成績

 シューズをこれまでの薄底からナイキの超厚底へ変更し、月間走行距離も1000キロ近く積んだ。工夫と努力で強さに磨きがかかったレースを瀬古リーダーは「風を差し引けば、あと1分半~2分くらい良い。日本記録を出せる力はある」と太鼓判。指導する山中美和子監督も「日本新は不可能じゃない」と手応えを得た。

 補欠の立場で迎える東京五輪。松田は「出場できなくても、その後に日本記録に挑戦するレースに出たい」。次に流すのは、うれし涙と決めている。(太田 涼)

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