【プチ鹿島の本音】聖火リレー(仮)ゆえの著名人辞退

スポーツ報知
プチ鹿島

 東京五輪・パラリンピックの聖火リレーで著名人ランナーの辞退が続いています。

 スケジュールの都合という理由が多い。読者の中には「本当にそう? 他に理由があるのでは」と思う方もいるかも。今回はその点について考えます。

 芸能の仕事では「これは(仮)でお願いします」と事務所などに言われることがある。確定ではないがこの日のスケジュールを押さえさせてください、という意味。番組やイベントが正式に決まっていない場合や、出演候補に何人かいる時。あと、場所や天候に左右される撮影やロケが多いタレントさんは「(仮)」が多いのではないでしょうか。その日程や仕事がなくなれば「バラシ」と呼ばれる。

 ポイントは、仮オファーした側はできるだけ情報を早く知らせる必要があること。他の仕事依頼と重なる場合があるからだ。

 ここまで読んで薄々気がついた方もいるのではないでしょうか。タレントからすれば、東京五輪というイベントこそ最大の「(仮)スケジュール」なのです。しかも日程が近づいてくるのに情報もない。同じ頃に確定したオファーをもらったら、本業のそちらを優先したくなるのは当然です。だから日程都合で辞退を表明する方は本当のことを言っているだけだと思う。

 報知にこんな記事がありました。「著名人の辞退 組織委が謝罪」(3月10日付)。

 組織委側から、走行ルートなどの連絡が遅くなったことが公表された。「直前の連絡となり、予定していたスケジュールと折り合いが付かず、断念となるケースが少なくない。大変申し訳ない」と。「コロナに打ち勝った証し」とだけは掲げるが、究極の仮スケジュールの上に情報がなかなかない。

 タレントの聖火リレーは芸能ネタではなく、五輪問題そのものが見えるニュースなのです。(時事芸人)

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