青学大・原晋監督が創設の「絆RC」などクラブチームにもニューイヤー駅伝の門戸開放を議論

青学大・原監督
青学大・原監督

 20年度からクラブチーム登録の新制度を設けた日本実業団陸上競技連合が21年度からニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝)にもクラブチームの参加を認めることを検討していることが12日、分かった。青学大の原晋監督(54)が将来的にニューイヤー駅伝出場を目指して創設した「絆ランニング倶楽部(RC)」などのクラブチームにもルール上、正式に門戸が開かれる可能性が出てきた。

 青学大を箱根駅伝で5回の優勝に導いた原監督は陸上の競技人口拡大や選手のセカンドキャリア支援など競技発展を目的とした一般社団法人「アスリートキャリアセンター」をたちあげ、活動の一環としてクラブチーム「絆ランニング倶楽部(RC)」を創設し、日本実業団陸上競技連合の東日本連盟に登録を申請中。将来的には東日本実業団駅伝を突破(今年度は12枠)し、ニューイヤー駅伝の出場を目指している。

 ただ、現時点ではルール上、出場ができないことが判明。今年の元日に行われた第65回ニューイヤー駅伝の開催要項の出場資格は「日本実業団陸上競技連合に登録されている男子競技者により編成されたチームで、各地区予選を経たチームであること」とされているが、その一方でチーム編成は「同一企業の単独チーム」という条件がある。

 原監督は「実業団連合はせっかく20年度からクラブ登録という画期的な制度を設けたのだから、駅伝競技もクラブチームの参加を認めた方がいいと思います。今、強い市民ランナーがたくさんいます。彼らがニューイヤー駅伝に挑戦することは陸上界、そして、実業団連合にもプラスになるでしょう」と主張する。さらに「スポーツ庁はアスリートのセカンドキャリアの支援に力を入れています。現役を続けたいのに実業団チームから戦力外通告を受けた選手は、その企業で一般社員として働きながら自分が納得するまでクラブチームで走ってほしい。そういう選手にもニューイヤー駅伝という目標があった方が励みになります」と話した。

 原監督の主張に対し、日本実業団連合は「開催要項はあくまで第65回大会の開催要項であり、議論の余地はあるところです」と説明。今後、ニューイヤー駅伝にクラブチームが挑戦できるルールに変更される可能性があることを示唆した。

 「20年度の全日本実業団陸上ではリレーでもクラブチームの参加が認められ、男子の400メートルリレー、1600メートルリレーでクラブチームが優勝した。それは短距離競技の拡大、普及につながっていると思います。実業団連合には日本陸上界がさらに盛り上がるような取り組みを期待したい」と原監督は話す。

 昨秋、ニューイヤー駅伝の予選に当たる関西実業団駅伝には二つ、九州実業団駅伝には三つのクラブチームが参戦した。“本戦”のニューイヤー駅伝もクラブチームに門戸を開放するか。そして、原監督率いる「絆RC」がニューイヤー駅伝にたどり着くか。注目される。

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