古川奈穂騎手(20)=栗東・矢作芳人厩舎=は今週、土曜(3月13日)に阪神で3鞍、日曜(3月14日)に中京で3鞍の計6鞍に騎乗する。
デビュー週は9鞍に騎乗したが、4着が最高。「ゲートで(自分の体が)硬くなってしまい、(4キロの)減量を生かすための、いいポジションでの競馬があまりできませんでした。競馬の流れに乗って、より馬をリズムよく走らせるためには、全体的なレベルアップが必要だ、と強く感じました」と冷静に振り返る。騎乗後は師匠の矢作調教師とレース映像などを見ながら、騎乗内容をチェック。悔しい経験を今週以降の騎乗に生かすつもりだ。
デビュー2週目の注目は土曜阪神6R(3歳1勝クラス、芝1600メートル)のバスラットレオン。昨夏の札幌2歳Sと今年のシンザン記念で3着、昨年末の朝日杯FSで4着と、3歳1勝クラスでは、実績では明らかに上位の馬だ。しかも、今回は4キロ減の利く平場への投入。自らが騎乗した今週の栗東・坂路では51秒2―12秒0と抜群の動きを見せた。「今週の追い切りの動きはすごく良かったですし、先週も良かったと聞いています。矢作先生としっかり作戦を考えてから臨みたいです」と師匠の期待に応え、初勝利をつかむつもりだ。
中京に移る日曜8R(4歳上1勝クラス、ダート1900メートル)はキングダムウイナー。バスラットレオン同様に所属する矢作厩舎の馬で、10か月ぶりの実戦になるが、先週と今週の追い切りで感触を確かめた。「1週前に乗って、もうひとつ状態が上がればいいなと思っていましたが、今週は好時計が出ていました。休み明けは進みが良くないことが多いですが、攻め馬の動きがいいので、どこまでやれるか、楽しみです」と期待。このレースでは同期の女性騎手、永島まなみ(メイショウイヤサカに騎乗予定)と初めて同じレースに騎乗する予定で、注目を集めることになりそうだ。
【土曜阪神】
1Rレヴカ(牝3歳、栗東・清水久詞厩舎)
3Rラント(牝3歳、栗東・矢作芳人厩舎)
6Rバスラットレオン(牡3歳、栗東・矢作芳人厩舎)
【日曜中京】
1Rロイヤルプライド(牝3歳、美浦・林徹厩舎)
7Rディーププリモ(牡5歳、美浦・根本康広厩舎)
8Rキングダムウイナー(牡4歳、栗東・矢作芳人厩舎)