白鵬、年寄「間垣」取得へ 将来的な部屋創設への道筋整う

横綱・白鵬
横綱・白鵬

 大相撲で史上最多44度の優勝を誇る横綱・白鵬(36)=宮城野=が、年寄名跡「間垣」を取得する方向で調整を進められていることが10日、複数の関係者の話で分かった。モンゴル出身の白鵬は、2019年9月に日本国籍を取得し、日本相撲協会が定める年寄名跡襲名の条件をクリア。名跡取得となれば引退後も協会に残ることができ、将来的な部屋創設への道筋も整うことになる。

 白鵬が引退後も相撲協会に残る資格を得る方向となった。複数の関係者によると、年寄名跡「間垣」の取得へ向けた調整が進められているという。

 同名跡は2月まで元幕内・土佐豊の現時津風親方が襲名していたが、前時津風親方(元幕内・時津海)の坂本正博氏(47)が、不適切行動のため退職勧告処分となり、協会を去った。それに伴い現時津風親方が名跡を交換したために空き名跡となっている。間垣の名跡は、かつて元横綱の2代目・若乃花や、同じモンゴル出身の先輩でもある元小結・時天空らも襲名していた。正式には今後の年寄資格審査委員会の承認を経て、最終的に理事会で認められることで取得が決まる。

 白鵬は19年9月に日本国籍を取得し、相撲協会が定める年寄名跡襲名の条件をクリア。帰化の際には「日本人として恥じないように頑張ります。今まではモンゴルという国があったけど、2つの国が背中にのしかかってくる。18年間、相撲一筋にやってきたことが今日につながった」と相撲への感謝の気持ちを示していた。取得となれば名実ともに、引退後も相撲協会に親方として残ることができる。また、十両・石浦(31)、炎鵬(26)らを角界へスカウトしているが、引退後の独立への道筋も整うことになる。

 一方で土俵上に目を向けると、11日に36歳の誕生日を迎えた白鵬は現在、4場所連続休場中。休場の多い状況に、昨年11月場所後には横綱審議委員会(横審)から史上初めて、内規による「注意」の決議が横綱・鶴竜(35)=陸奥=とともに出された。ただ、今年1月の初場所は新型コロナウイルス感染のため、休場を余儀なくされた。名跡取得に向けては大きく前進したが、横綱として春場所(14日初日、東京・両国国技館)での復活を狙う。

 ◆白鵬 翔(はくほう・しょう)本名同じ。1985年3月11日、モンゴル・ウランバートル市生まれ。36歳。2001年春、宮城野部屋から初土俵。04年初、新十両。同年夏、新入幕。07年夏場所後に第69代横綱昇進。10年に史上2位タイの63連勝。同年春から11年技量審査場所(八百長問題による夏場所の代替開催)にかけ、史上最多タイの7連覇。19年9月に日本国籍を取得した。得意は右四つ、寄り。192センチ、158キロ。

 ◆年寄名跡 日本相撲協会が定めている資格で、引退した力士は、この年寄名跡を取得襲名して初めて協会の年寄(親方)になれる。襲名資格は日本国籍を有する者で、幕内通算20場所以上、幕内・十両を通算28場所以上、三役を1場所以上、また横綱・大関を務めた力士に限られる。部屋を新設し師匠になるにはさらなる条件があるが、横綱経験者はそれをクリアしている。協会の「年寄名跡目録」に記載されているのは105で現在の空きは間垣と君ケ浜の2つ。著しい功績のあった横綱に対しては、その個人一代限りにおいて年寄待遇される「一代年寄」があり大鵬、北の湖、貴乃花の例がある(なお千代の富士は辞退)。

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