【清水】中山克広2戦連発も逆転負け今季初黒星…敵地でのC大阪戦で23年間白星なし

スポーツ報知
前半5分、先制ゴールを決める中山(左)

◆明治安田生命J1リーグ C大阪2―1清水(10日・ヤンマースタジアム長居)

 清水エスパルスは敵地でC大阪に1―2と逆転負けした。ミゲルアンヘル・ロティーナ監督(63)が昨年まで指揮していた古巣C大阪相手に、前半5分、MF中山克広(24)が6日の福岡戦に続き2試合連続のゴールを決めた。同22分に同点に追いつかれ、後半39分に決勝ゴールを決められ今季公式戦初黒星。J1では1998年以来23年間、敵地のC大阪戦で勝ちなしとなった。次戦の14日ホーム鳥栖戦で、開幕戦以来の勝ち点3を目指す。

 絶好調男が、一瞬の隙を見逃さなかった。前半5分、相手チームがペナルティーエリア近くでボールを回し、パスが甘くなった所をMF中山がエリア中央でボールを奪いそのまま左足で先制弾。2試合連続ゴールを決めガッツポーズを決め、「大学時代から1点取ると2点、3点と自分は勢いがつくタイプ。結果を出せば自分の力になる」。良い流れをエスパルスに呼び込んだ。

 新体制発表会見では「右サイドは中山と呼ばれるような選手になりたい」と堂々宣言。昨季、横浜Cでは三浦知良(54)、中村俊輔(42)らとプレー。「めちゃくちゃ先輩達の真似をしました。とにかく練習前の準備やケアなどがすごい」とプロの極意を学んだ。ストレス発散方法はユーチューブなどで「ディズニー動画」を見ることだ。そんな癒やされキャラが、今はエスパルス不動の右サイドだ。

 同22分に同点に追いつかれ、後半39分に清武に決勝ゴールを決められ逆転負け。DF鈴木義宜(28)が随所でシュートをブロック。「ヤンマーは思い入れのあるスタジアム」と古巣との対決を楽しみにしていたDF片山瑛一(29)が攻守で躍動するも、鬼門の敵地C大阪戦ではJ1リーグ23年間勝てず。片山は「先制する所までは良かったですけど、簡単に失点されて逆転され、すごく悔しい試合になった」と今季初黒星を悔やんだ。

 ロティーナ監督は「良いスタートを切れたが、2点目が取れなかった。改善する点がある。修正して次につなげたい」。次戦は14日、中3日でホーム鳥栖戦。6日の福岡戦ではロスタイムで同点に追いつかれ今季ホーム初勝利を逃したが、次こそは勝ち点3をきっちり取りたい。(森 智宏)

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