箱根駅伝優勝4回の大東大にケニア人留学生が入学 仙台育英出身で実業団経験の21歳ピーター・ムワンギ

2017年東北高校陸上5000メートルで2位になった仙台育英高時代のピーター・ムワンギ(左、右は当時青森山田高で現駒大の田沢廉
2017年東北高校陸上5000メートルで2位になった仙台育英高時代のピーター・ムワンギ(左、右は当時青森山田高で現駒大の田沢廉

 箱根駅伝優勝4回の大東大にチーム初となるケニア人留学生のピーター・ムワンギ(21)が入学することが10日、分かった。2015年、ムワンギは15歳で来日し、宮城・仙台育英高に入学。2018年に卒業後、実業団のコモディイイダで約3年間、競技を続けた。大東大は箱根駅伝で1975年と76年、90年と91年と2度の連覇を果たした名門だが、一昨年と昨年と2年連続で予選会で敗退。1万メートルでチーム最速の28分25秒20の自己ベストを持つムワンギは大東大復活の切り札として期待される。

 大東大は、個性的なライトグリーンのユニホームで箱根路を4度制し、1990年度には初めて学生駅伝3冠を成し遂げるなど、一時は学生駅伝界を極めたが、近年は苦戦が続く。箱根駅伝のシード権獲得(10位以内)は2015年が最後。それ以降、予選会に回り、19年は18位で8年ぶりに本戦出場を逃した。さらに昨年も16位に終わり、2年連続で予選会敗退を喫した。

 低迷脱出に向けて、大東大はチーム史上初めてケニア人留学生を招聘(へい)。仙台育英高、コモディイイダを通じて計6年間、日本で競技を続けているムワンギが今春に入学することが決定した。10日、埼玉・東松山市を本拠地とするチームに合流し、入寮した。

 ムワンギの自己ベストは5000メートル13分46秒41、1万メートル28分25秒20、ハーフマラソン1時間2分2秒。大東大のチーム内ではトップだが、1万メートル27分台の記録を持つ東京国際大のイェゴン・ヴィンセント(2年)、国士舘大のライモイ・ヴィンセント、拓大のジョセフ・ラジニ(2年)ら他校のケニア人留学生に比べると、競技力は劣る。しかし、日本滞在歴6年で日本語を理解し、社会人経験を持つムワンギは競技以外でもチームに好影響を与えることが期待される。

 馬場周太監督(39)は「ムワンギに日本人選手は教わることは多い。ムワンギも日本人選手に教わることがある。相乗効果でチーム全員が強くなることを期待しています」と前向きに話した。

 近年の予選会は伝統校、新興校がせめぎ合い、本戦の出場権を巡る争いは激化する一方だ。「新年度の目標は、とにかく箱根駅伝に復活出場することです」と馬場監督は力を込めて話す。ムワンギが加わった新・大東大の巻き返しが注目される。

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