【楽天】岸孝之、5回2安打1失点、故郷の東北へチーム一丸で優勝を

スポーツ報知
ベンチに戻る岸(カメラ・佐々木 清勝)

◆オープン戦 楽天3―2ロッテ(9日・静岡)

 楽天・岸がロッテ戦に先発し、5回2安打1失点と好投。宮城県仙台市出身の右腕は東日本大震災から丸10年を目前に控え、チーム一丸での優勝への思いを語った。自身の今季初登板は開幕2カード目初戦の30日・ロッテ戦(ZOZO)となることが決定的。節目の11日を前に上々の“予行演習”となった。

全球種を投げて5回66球1失点 岸らしく冷静に腕を振り続けた。自身今季2度目の実戦で、5回2安打1失点。テンポ良く計66球を刻み、「右も左も満遍なく対戦できたし、全部の球種も投げられた。球数、イニングもちょうど良くいけたと思う」と納得の表情を浮かべた。

 5回2死まで無安打投球。その後四球と連打で1点こそ許したが、2死一、三塁では藤原をチェンジアップで空振り三振に仕留めた。開幕2カード目初戦の“前哨戦”を上々の形で終了。石井監督も「先発陣の4枚(涌井、田中将、岸、則本昂)の柱の中で一番良い調整ができていると思う」と評価した。

 プロ15年目。チームにとっても、仙台市出身の右腕にとっても「3・11」から10年の特別なシーズンだ。野球を始めた原点の地。「近づくから特別思うことはなく、『10年』を聞いてからずっと思っている」と神妙な面持ちで言葉を紡いだ。

13年のリーグV西武で見届け実感 球団史上初のリーグVと日本一に輝いた13年は、西武に在籍。楽天がリーグ優勝を果たした同年9月26日は、相手としてその瞬間を見つめた。その光景は、今も目に焼き付いている。

 「対戦相手ながら東北の皆さんがすごく喜んでいるところを見ていたし、何よりも優勝することでこんなに喜んでくれる方々がたくさんいるんだなというのを思いました」

 17年から楽天にFA加入。「(東北に)何かしたいと思っていたが、何もできずにここまできた。これからは僕ができることは何でもしたい」と新天地に足を踏み入れた。移籍後4年間で29勝を挙げたが「なかなか結果を出せずに申し訳ない気持ちもあった」と熱い思いで節目の年に臨んでいる。

 強力先発陣の一角として臨む今季。「僕の力だけではなくて、チーム一丸となってみんなで喜んでいただけるように頑張ってやっていきたい」。変わらぬ地元への愛を持ちながら、東北に笑顔をもたらすため、最高の結果を残す。(田中 哲)

野球

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請