【巨人】“ポスト坂本”に名乗り ドラフト3位・中山礼都 「秋広1軍は刺激。悔しい」

スポーツ報知
宮崎キャンプ中、必死の形相でバットを振る中山礼都

 1日に中京大中京高を卒業した巨人のドラフト3位ルーキー・中山礼都内野手(18)は、50メートル5秒9の俊足、高校通算17本のパンチ力を兼ね備える左の強打者で、安定した守備も魅力の遊撃手だ。「ポスト坂本」に名乗りを上げる注目ルーキーが3年間の思い出や、恩師や両親への感謝、プロ1年目の今季へ懸ける思いなどを語った。

 最後の思い出を胸に刻み、3年間通った学び舎(や)に別れを告げた。中山は「野球のこと以外でも、球技大会、体育祭、文化祭などの行事もすごく思い出に残っています。野球部だけでなく他の部活の人とも楽しい時間を過ごせました」と高校生活を振り返った。卒業式で久しぶりに再会した野球部の仲間やクラスメートが、YouTubeなどを通じてキャンプ中の活躍を見てくれていた。「さすがジャイアンツだなと思いました。うれしかったです」と感動した。

 3年間の高校野球生活は「つらいことしか思い出せません」。2年秋は明治神宮大会に出場し優勝。甲子園の切符をつかんだが、昨年はコロナの影響で、出場が決まっていたセンバツに続き、高校最後の夏の甲子園も中止となった。それでも「高校野球を通して、どんな困難も乗り越えていける意欲とエネルギーを身につけることができました」と言い切る。野球部の高橋源一郎監督(41)には「野球の技術はもちろんなんですけど、野球以外の一社会人として礼儀や立ち居振る舞いなども教えていただきました。中京で教わったことを生かしながら、自覚をもって社会に出ていきたいと思います」と感謝した。

 家族と二人三脚でプロへの扉を開いた。自身と同じ中京大中京OBで、大好きな父・慎也さん(45)は、幼少期から自宅の庭や公園などで、練習に付き合ってくれた。同じ左打ちの阿部2軍監督や高橋由伸氏らの打撃を参考に、父がトスを上げたボールを懸命に打ち返してミート力を培った。卒業式は新型コロナウイルス感染拡大の影響で保護者の参列がかなわなかったが、「ほんとに苦しい時もつらい時も支えてくれたのは家族。調子いい時も悪い時も、どんな時でもプラスの言葉をかけてくれた」と感謝しても感謝しきれない。

 卒業式を終えた中山は卒業証書を手に、中日のドラフト1位・高橋宏斗投手(18)と記念撮影。プロ入り後について言葉を交わすことはなかったが、「いつか対戦したいです」と球場での再会を心待ちにした。同校は第93回センバツ高校野球大会(19日から13日間・甲子園)への出場を決めており、引退後も後輩たちと一緒に練習していた中山は「日に日に成長しているのを感じていました。伝統のある中京なので背負うものは大きいと思うが、センバツも思い切りプレーしてほしいです。いい報告を待っています」と後輩たちへエールを送った。

 いよいよプロ1年目のシーズンが始まる。先月24日に2軍キャンプを打ち上げ、「とにかくきつかったです」と振り返るが、アーリー(早出)から夜間までの猛練習で、心身ともに鍛え上げた。ともに2軍スタートだった同期の秋広は1軍昇格を果たし、結果を残しているが、負けるつもりはない。「秋広が1軍に行ったのは刺激になりましたし、悔しい思いもありましたが、キャンプをけがなく終えることができたのは自信になりました。まだパワーが全然足りないのでそこをクリアして、1年間けがなく戦い抜きたいです」。気持ちを引き締めて、一歩ずつ成長の階段を上っていく。(灰原 万由)

 ▼生まれとサイズ 2002年4月12日、愛知県生まれ。18歳。182センチ、80キロ。右投左打

 ▼球歴 高蔵小2年から遊撃手として野球を始め、沢上中時代は東海ボーイズでプレー。中京大中京では1年夏からベンチ入り。2年秋、明治神宮大会に出場し優勝

 ▼名前の由来 父・慎也さんが「右翼にはいい選手がいる」と名付けた。高橋由伸やイチロー級の選手になるようにという願いが込められた

 ▼G党 小学2年生の時に東京Dで坂本のプレーを見て憧れを抱き、それ以来、大の巨人ファン

 ▼ニックネーム 礼都とそのまま呼ばれることが多いが、ドラ1・平内からは「礼ちゃん」と呼ばれている

 ▼趣味 高校のチームメートの影響で始めた将棋。好きな駒は「飛車」で、「相手の予測をするという形では、すごく野球とつながっている」

 ▼得意な教科 もちろん体育だが、数学も得意だった

 ▼好きな言葉 「報われるまで努力する」で、「小学生の頃にサッカーのメッシ選手が言っていて、いい言葉だな、と」

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