宝塚歌劇月組公演「幽霊刑事(デカ)~サヨナラする、その前に~」(脚本&演出・石田昌也)が7日、兵庫・宝塚バウホールで初日を迎えた。
今年8月に退団する月組トップスター・珠城りょうのプレ・サヨナラ公演。本来なら昨年9月の上演だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、半年遅れての開幕となった。
ミステリー作家・有栖川有栖氏の同名小説が原作。理由も分からず上司に射殺された刑事・神崎(珠城)が成仏できずに幽霊となってさまようが、霊媒体質の同僚・早川(鳳月杏)とだけコミュニケーションが取れることから、2人で警察内の刑事連続死の謎に迫るストーリー。神崎の婚約者・須磨子(天紫珠李)との幻想のデュエットダンスでは、ショパンの「別れの曲」が使われるなど、随所にプレ退団作らしさが散りばめられ、笑いもありつつ、泣かせる内容となった。
公演は23日まで。珠城は「出演者全員で、無事に駆け抜けられるよう努めてまいります」と気合を込めた。