【東日本大震災から10年】募金活動に炊き出し…復興支援アイドル 活動に込めた思い

暴風防災植樹を行う「みちのく仙台ORI☆姫隊」のメンバー(みちのく仙台ORI☆姫隊 提供)
暴風防災植樹を行う「みちのく仙台ORI☆姫隊」のメンバー(みちのく仙台ORI☆姫隊 提供)
山元町の海岸で清掃活動を行う「みちのく仙台ORI☆姫隊」のメンバー(みちのく仙台ORI☆姫隊 提供)
山元町の海岸で清掃活動を行う「みちのく仙台ORI☆姫隊」のメンバー(みちのく仙台ORI☆姫隊 提供)
仮設住宅を慰問し、ミニライブを行う「みちのく仙台ORI☆姫隊」のメンバー(みちのく仙台ORI☆姫隊 提供)
仮設住宅を慰問し、ミニライブを行う「みちのく仙台ORI☆姫隊」のメンバー(みちのく仙台ORI☆姫隊 提供)

 2011年7月、宮城県内の小中学生で結成された復興支援アイドル「みちのく仙台ORI☆姫隊」は、募金活動や炊き出し、仮設住宅を回ってのライブを行い、被災地とともに歩んできた。結成10年を迎えた現在も復興支援活動を続け、先月27日には宮城県山元町の震災遺構中浜小前でミニライブも行った。ORI☆姫隊をたち上げた社会貢献団体JASIA代表理事の村田淑恵さんと大学3年生になったリーダーのNODOCAさん(21)に当時の思い、そして先への思いを聞いた。(瀬戸 花音)

 「アイドルやりたい!」。震災直後、津波の被害もあった宮城県の避難所で村田さんが出会った幼い少女が言った言葉だ。「絶望的な状況の中で子どもが夢を語る」。その状況に驚いた。「子どもってどんなことがあっても屈強に立ち上がるエネルギーをもっているんだな」。希望の光を見つけた瞬間だった。

 村田さんを動かしたのは「子どもたちの夢をかなえたい」という思いの他に、もう一つある。それは当時耳にした厳しい言葉。「東北は終わった」。福島の原発事故の影響もあり東北への風当たりは強かったという。「当事者じゃないと分からないくらいひどい扱いがあった。悔しくて、悲惨だ、惨めだというものを何とか覆したいという思いが根本にあったんです」

 現在ORI☆姫隊のリーダーを務める大学3年生のNODOCAさんは村田さんに声をかけられた女の子のうちの1人だ。津波被害を受けた名取市出身。当時は小学6年生だった。“入隊”を決めた理由は直感だと話す。「理屈はなくて、これやんなきゃっていうのがあった。夢中でやったという感覚が大きいです」。募金集めや炊き出し、仮設住宅でのライブなど復興に向けた活動を精力的に行ってきた。

 ♪明日明日明日に一歩踏み出せるなら 昨日のこと少し忘れたっていいよね―。ORI☆姫隊が歌い続けてきた「I’m home」という復興支援ソングの歌詞だ。被災地でその歌を歌った後、涙を流しながらNODOCAさんの手を握り、「ありがとうね」というおばあちゃんがいた。「力になれている」。そう実感した瞬間だった。

 現在のORI☆姫隊は小学生のJr.メンバーを含め計9人。震災当時生まれていなかったJr.メンバーもいる。宮城県内で津波の被害にあった沿岸部のゴミ拾いや子ども防災教育イベントの開催など復興支援活動を続ける。先月27日には山元町の震災遺構、中浜小の前でミニライブも行った。「東日本大震災という本当に悲惨な出来事をつなげていかなければいけない。震災を経験してなかった子どもたちはそれを感じづらい。でもそこで諦めてしまったら、震災はなかったことになってしまうので」

 ORI☆姫隊として活動してきた10年を「何にも代えがたい濃い時間。私にとっての財産です」と振り返るNODOCAさん。現在東北福祉大に通い、防災士の資格も取得した。「私はやっぱり自分が生まれたこの地域が大好き。これからの10年も、ここで社会にいいことを広げられる活動をしていきたいです」

暴風防災植樹を行う「みちのく仙台ORI☆姫隊」のメンバー(みちのく仙台ORI☆姫隊 提供)
山元町の海岸で清掃活動を行う「みちのく仙台ORI☆姫隊」のメンバー(みちのく仙台ORI☆姫隊 提供)
仮設住宅を慰問し、ミニライブを行う「みちのく仙台ORI☆姫隊」のメンバー(みちのく仙台ORI☆姫隊 提供)
すべての写真を見る 3枚

芸能

宝塚歌劇特集
NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請