◆オープン戦 DeNA2軍1―0法大(5日・横須賀)
東京六大学リーグの法大は5日、横須賀でDeNA2軍とオープン戦を行い、最速150キロ以上を誇る3投手が、9球団23人のスカウトが見守るなか、いずれも好投を見せた。
先発したエース・三浦銀二(新4年=福岡大大濠)は、4回を投げて7奪三振。「プロ相手は初めてで、すごく緊張しました」という初回、2番・山本にソロアーチを浴びたが、その後は自身の最速150キロに迫るストレートを主体に無安打に抑えた。
「直球で空振りを取れたし、バットの上っ面に当たったフライが多かったのは自信になります」と三浦。巨人・榑松スカウト部次長は「真っすぐの質、力ともに上がった印象。完成度の高い投手」と評価した。
最速154キロの剛腕・古屋敷匠真(新4年=八戸工大一)は、6、7回をいずれも三者凡退に封じ「(プロ相手は)メチャ楽しかった」と笑顔を見せた。この日の最速は150キロ。「真っすぐに力があったし、スプリットで空振りを取れたのも収穫です」と振り返った。
8回には、ヒジの状態を考慮してじっくり調整していた最速151キロ左腕・山下輝(新4年=木更津総合)が今季初登板。打者4人に対し被安打1、奪三振1で無得点に抑え、「1イニングをちゃんと投げられたのは収穫」と表情を緩めた。188センチ、95キロという恵まれた体格の持ち主。榑松スカウト部次長は「スケールの大きさは誰もが認めるところだが、器用さがあって変化球も操れる。ドラフト上位候補でしょう」と話した。
昨秋のドラフトでは、鈴木昭汰(ロッテ1位)、高田孝一(楽天2位)と2人の投手が指名された法大。今年も個性豊かな3人が、プロ入りを視野に神宮で輝きを放ちそうだ。