【阪神】川相昌弘氏に聞く「緩いボールを捕る動作が一番きつい」キャンプ臨時コーチ<1>

スポーツ報知
早出特守で大山(手前)にノックを放つ川相臨時コーチ

 阪神の沖縄・宜野座キャンプで臨時守備コーチを務めた川相昌弘氏(56)=スポーツ報知評論家=が2日、インタビューに応じ、約1か月に渡った指導期間を振り返った。手で転がした緩いボールの捕球やハンドリングなどの基礎練習に費やした意図を説明。3年連続両リーグワーストの85失策からの立て直しのため、意識改革から進めた狙いを明かした。

 ―まずはキャンプでの指導期間を振り返って

 「すごく時間をかけて、細かいところまで、全てできたかと言われたらそんなことない。でも内野手の守備を担当して、色んな面で携われる機会が多かった分、技術もそうだけど、守備に対する考え方とかは伝えられたと思う」

 ―担当の久慈、藤本両守備コーチとは話し合いを重ねた

 「1月31日の夜から僕が合流して、たくさん意見交換をした。久慈、藤本両コーチに納得してもらった中で練習しないといけないし、僕がいなくなってからも継続してもらった方が効果は大きいと思う。彼らにも話を聞いたら、やっぱり基礎が大事というのは分かっていたし、僕が行ったことで、再認識してもらえたと思う」

 ―ゴロ捕球やハンドリングと一見、簡単そうに見える反復練習が多かった

 「ノックで速い打球を打ってしまうと、常に正しい形を作るのは難しい。小学生でも捕れるようなボールで、足を使って、打球に早く入って行き、良い形で捕球して送球する。その形作りをやりたかった」

 ―プロに入るような選手でも意外に基本動作はやっていないものなのか

 「アマ時代に小学校、中学校、高校とチームでは飛び抜けた存在だったはず。そんなに練習しなくても、本能、センスでボールを捕って投げていたと思う。アマは指導者も少ないし、1人1人を捕まえて、形作りをゆっくりやることもできない。改めて原点に戻ろうということでやった」

 ―単純そうで奥が深い練習にも見える

 「簡単なゴロだし、楽そうに見えるでしょ。でも、緩い打球に対して、前にダッシュして、低くなって、ボールを捕る動作が一番、きつい。横に動いたりするより、全然きつい。キャンプ途中からあの練習をやった(外野兼任の)陽川とかは足がパンパンになったと言っていた」

 ―簡単な打球だけに意識の違いが出る

 「日頃の練習の中で適当にやっても、ボールを捕ることはできる。だけど、足を運んで、グラブを下から使って捕球して、ボールを投げる。単純な作業だけど、しんどいことに手を抜かない。そういうことが一番大事だし、分かって欲しかった。それが臨時コーチとして一番、伝えたいことだった」

 (2に続く)

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