中村真梨花女流三段「挑戦権争いに絡めるように」2期ぶり女流名人リーグ入り 

スポーツ報知
女流名人リーグ入りを決めた中村真梨花女流三段

 将棋の第48期岡田美術館杯女流名人戦の予選1組決勝・上田初美女流四段(32)対中村真梨花女流三段(33)が4日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、後手の中村真梨花女流三段が132手で勝ち、2期ぶりの女流名人リーグ入りを決めた。

 女流名人リーグが現行の1リーグ制に以降した2012年度に挑戦者になった中村は計6期連続で在籍したが、18年度に陥落。19年度は予選の初戦で敗退していた。

 今期予選では石高澄恵女流二段、山田久美女流四段、中倉宏美女流二段を連破。決勝では、小学生時代からの盟友である上田を代名詞の四間飛車で破り、再び女流最難関リーグに参戦することになった。

 局後は「去年はリーグに参加できず悔しい思いをしました。予選でも初戦で負けてしまい、リーグは一度落ちると復帰するのが大変なんだと痛感しました」と振り返りながら「挑戦したのはもう8年前で、それから目立った活躍が出来ていないので、今期のリーグでは挑戦権争いに絡めるように頑張りたいです」と誓っていた。

 ◆中村 真梨花(なかむら・まりか)1987年5月20日、神奈川県藤沢市生まれ。33歳。佐伯昌優九段門下。6歳で将棋を始め、2003年に女流棋士に。09年度の倉敷藤花戦、12年度の女流王将戦、13年度の女流名人戦で里見香奈に挑むも、いずれも敗退。振り飛車党で攻撃的棋風は「マリカ攻め」と称される。女流棋士に「仲の良い人は?」との質問をすると、約7割の確率で「真梨花さん」という返答があるほど厚い人望を集める。

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