初めてのキャンプ取材で背中を押してくれたG戦士の闘志

無観客でキャンプインした巨人ナイン
無観客でキャンプインした巨人ナイン

 今季はコロナ禍で例年とは違う球春到来。全球団が無観客での開催を決めた春季キャンプは、静かに幕を開けた。

 2020年入社の私にとって初のキャンプ取材もスタートした。恥ずかしながら、私はファンの方々でにぎわうキャンプを直接見たことがない。それでも、無観客の光景には寂しさを感じた。ファンの方々あってのプロ野球。選手たちも静寂の中でのスタートには寂しさを覚えたはずだ。

 ファンの方々は球場に足を運びたくても、運べない。こんな状況だからこそ、選手が与えてくれる元気や勇気、感動をいつも以上にしっかりと、記者としてファンの方々に届けたい。「現場とファンの方々をつなぐ懸け橋になれるように、精いっぱい頑張ります」と宣言して臨んだ初キャンプ取材だったが、実際は慣れないことや分からないことばかり。自分のことで精いっぱいになってしまった。私自身が思い描く、記者としての理想像には程遠い姿に情けなくなり、記者に向いていないのではないかと、何度も悔し涙を流した。そんな私の背中を押してくれたのは選手たちの頑張りだった。

 歓声や拍手はなかったが、選手たちは各々の目標に向かって闘志をたぎらせていた。ブルペンでの熱投、全体練習後の特打や特守。2軍は18時過ぎから約2時間夜間練習を行う。選手たちは日々の厳しい練習を乗り越えていた。休みの日も外出が制限されるなど、リフレッシュが難しく、精神的な疲れもあったはずだ。それでも自分自身ときちんと向き合い、どんなときも持っている力を存分に出し切る、そんなG戦士の必死な姿に心打たれた。また、改めて選手の頑張りをファンの方々に届けることが記者として、自分の使命であると感じることができた。

 キャンプが終了し、いよいよシーズン開幕が近づいてきた。巨人担当記者として初めて迎えるシーズン。時にはまた悔し涙を流すこともあるかもしれないが、シーズンが終わった時に「懸け橋になれた」と少しでも思えるように、日々成長していきたい。そして、選手たちとともに、悔し涙ではなくうれし涙を流したい。(灰原 万由)

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 スポーツ報知のwebサイト限定コラムです。最前線で取材する記者が、紙面では書き切れなかった裏話や、今話題となっている旬な出来事を深く掘り下げてお届けします。皆さんを「ほーっ!」とうならせるようなコラムを目指して日々配信しますので、どうぞお楽しみください。

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