橋本聖子会長の女性理事大幅増は安直なやり方…記者の目

東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長
東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長

 東京五輪組織委は2日、都内で理事会を開催し、シドニー五輪マラソン金メダリストの高橋尚子さん(48)、パラリンピックのアルペンスキー金メダリスト大日方邦子さん(48)ら12人の女性理事候補を選出した。また、1976年モントリオール五輪バレーボール女子金メダリストの荒木田裕子理事(67)を副会長に選任した。橋本聖子新会長(56)が掲げる「男女平等」の取り組みとして女性理事の割合を40%に引き上げるため、思い切った大幅増となった。

 2月12日の組織委理事と評議員の合同懇談会で川淵三郎氏(日本トップリーグ連携機構会長)は、女性理事の割合を40%にするために女性理事を大幅に増やすという話が出た際に「単純に数を増やすというそんなばかな話はない」と激怒したという。私も同意見だ。比率を変えるために人数を増やすというのは最も安直なやり方だし、五輪まで5か月を切った段階で、員数合わせを行う必要があるのだろうか。そのために定員35人の定款を変更しなければならなくなった。

 今後の理事会は、3月22日と「5月か6月にもう1回」(関係者)の2回程度。スポーツ界だけでなく、医療の専門家らも迎えることは評価されるが、新理事の発言機会は限られてしまうのではないか。そもそも、橋本新会長は女性活躍大臣を務め、その時に、森喜朗前会長に進言できたわけで、今さら感も残る。

 聖火リレーは25日から始まるが、著名人の辞退者が続出。安全、安心な環境で行えるのかという疑念が生じているようにも見える。コロナ禍で、ワクチン接種なしでのボランティアは可能なのかという不安の声も聞いた。橋本会長はこれらの山積している課題解消を急ぐべきだ。

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