「40%」確保へ高橋尚子氏ら新たに12人の女性理事誕生へ

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高橋尚子さん

 東京五輪組織委は2日、都内で理事会を開催し、シドニー五輪マラソン金メダリストの高橋尚子さん(48)、パラリンピックのアルペンスキー金メダリスト大日方邦子さん(48)ら12人の女性理事候補を選出した。また、1976年モントリオール五輪バレーボール女子金メダリストの荒木田裕子理事(67)を副会長に選任した。橋本聖子新会長(56)が掲げる「男女平等」の取り組みとして女性理事の割合を40%に引き上げるため、思い切った大幅増となった。

 “聖子改革”の一手として、五輪組織委の女性理事が一挙に12人増員される。橋本会長は理事会冒頭で「組織委に対する信頼を回復するためにもスピード感を持って取り組み、結果を出すことが必要」と強調。候補者を3日の評議員会に推薦し、正式に承認を得る。

 この日は公表されなかったが、組織委のアスリート委員長を務めている高橋尚子さん、18年平昌五輪のパラリンピック選手団長の大日方邦子さんら多分野から選ばれた。武藤敏郎事務総長は選考基準について「発信力のある方に各界から広く参加していただくことが我々の方針」と説明した。

 森喜朗前会長が女性蔑視(べっし)発言で辞任したことを受け、橋本会長は男女平等を目に見える形で推進する。34人の理事のうち、女性は7人で全体の約20%にとどまっていた。この日、福井烈常務理事が辞任したため、新理事が承認された場合は男性26人、女性19人。女性比率は目標の40%を上回る約42%に達する。定款では理事を3人以上35人以内と定めていたが評議員会で上限45人以内に引き上げられる。

 また、6人の副会長は全員男性だったが、国際オリンピック委員会(IOC)プログラム委員も務める荒木田理事が副会長に加わった。「国際的、国内的経験、アスリートの中の立場で適任者」と武藤事務総長。橋本会長の理想を具現化する重要なポジションになる。

 荒木田副会長や新理事は今後、組織委の小谷実可子スポーツディレクターをリーダーとする男女平等推進チームと協議しつつ、活動内容を詰める。「女性の視点から問題点を洗い出し、重要な発信ができるのではないか。短時間で集中的に議論して何らかの成果に結びつけることが大事」と武藤事務総長は期待感を示した。

 ◆高橋 尚子(たかはし・なおこ)1972年5月6日、岐阜市生まれ。48歳。00年シドニー五輪女子マラソンで日本女子陸上初の金メダルを獲得し国民栄誉賞。01年のベルリン・マラソンで世界最高記録(当時)。08年に引退。現在は解説などを務める。

 ◆荒木田 裕子(あらきだ・ゆうこ)1954年2月14日、秋田・仙北市生まれ。67歳。74年メキシコ世界バレー、76年モントリオール五輪、77年W杯で優勝に貢献。海外での指導を経て、帰国後は解説などを務める。

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