【尾方剛の目】海外レースで「鈴木健吾」の名を上げて

スポーツ報知

◆陸上 びわ湖毎日マラソン(28日、滋賀・皇子山陸上競技場発着)

 びわ湖毎日マラソンを2時間4分56秒の日本新記録で制した鈴木健吾(25)=富士通=について、スポーツ報知評論家で05年ヘルシンキ世界陸上銅メダルの尾方剛氏(47)は、世界で戦える逸材であると評価。今後、五輪や世界陸上で戦うために、海外レースで名を上げていくことが重要だと語った。

 鈴木は十分に世界トップで戦える記録で、ラップタイムも立派です。これまでの経験を生かして35キロまでひたすら我慢して、一気に勝負。ペースが落ちることもなく、むしろ動きが良くなっているようにも見えました。(163センチと)小柄な鈴木は向かい風の影響を受けやすいですが、この日はほぼ無風。これほど風がないびわ湖も珍しく、ペースメーカーもいい仕事をしました。

 箱根駅伝や実業団に入ってからのマラソンも見てきましたが、レースを重ねるたびに成長してきた印象です。元々高いロード適性を持っていましたが、自分でレースを作ろうとしすぎて後半失速することが多かった。失敗もありましたが、そういうチャレンジする姿勢があったから、2時間4分台という成功も得られたのだと思います。

 今後は日本代表として国際舞台で走ることになるかもしれませんが、そのプレッシャーの中でも同じ走りができるかというと、別問題。注目される中で高いパフォーマンスをするのは意外と難しい。そういう意味で、これからは海外レースに出てほしい。強豪アフリカ勢に「鈴木健吾」という存在を意識させるためにも、名を上げることが必要です。

 今回は海外勢不在で安定したペースでしたが、世界では細かい上げ下げで互いを削り合います。よりタフさを身につけたうえで、日の丸を背負い戦う姿を見てみたい。(広島経大監督)

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