井上大仁「ぶち壊す」 28日びわ湖マラソン優勝へ世界意識した走りを

今年のニューイヤー駅伝4区で力走した井上大仁(手前)
今年のニューイヤー駅伝4区で力走した井上大仁(手前)

 28日のびわ湖毎日マラソン(滋賀・皇子山陸上競技場発着)の選手会見が26日、オンラインで行われ、2018年アジア大会王者の井上大仁(28)=三菱重工=やハーフマラソン日本記録保持者・小椋裕介(27)=ヤクルト=らが出席し、レースへの抱負などを語った。

 昨年3月1日の東京マラソン以来、約1年ぶりのフルに挑む井上は「年間通して大きなけがもなく、トレーニングできた。優勝目指して頑張りたい」と意気込む。昨年7月に結婚してからは初めてのフルマラソン。「身近で支えてくれる存在は大きい。食事もかなり勉強してくれたり、自分が手を抜きそうなときも正してくれる。あとは結果を出すだけです」と気合十分だ。

 出場選手中トップの自己記録(2時間6分45秒)を持つ高久龍(28)=ヤクルト=は膝のケガが完治していないが「練習の消化は十分。2時間8分台が目標です」と語る。今大会はコロナ禍の影響で海外招待選手不在という中で行われる。「日本人だけというレースはMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)くらいしか経験したことがない。力が似たような選手が多いので、安心感があります」としたが、ライバルの井上は「アフリカ勢がいない寂しさある。日本人同士でレベルを上げていく意識を持ちたい。高久君が『安心感』と言ったが、自分はそれをぶち壊していけたらと思います」と話した。

 昨年2月の丸亀ハーフで日本記録を更新した小椋は「(2時間)8分台で走りたい」と同僚である高久とほぼ同じ目標タイムを掲げる。10代マラソン日本最高記録(2時間11分34秒)保持者の下田裕太(24)=GMO=は「自己ベストで優勝したい」と昨年の東京でマークした2時間7分27秒をターゲットにした。

 東京五輪代表の中村匠吾(28)=富士通=が左腓骨筋腱鞘炎のため欠場。第76回を数える歴史的なレースだが、22年大会からは大阪マラソンと統合されることから、今回が“最終回”。井上も「最後のびわ湖に良い花を添えられたらと思います」。最後のゴールテープを真っ先に切るのは誰になるのか注目が集まる。

 以下、主な出場選手(記録は自己ベスト)。

 ▼高久龍(ヤクルト)2時間6分45秒

 ▼井上大仁(三菱重工)2時間6分54秒

 ▼小椋裕介(ヤクルト)2時間7分23秒

 ▼下田裕太(GMO)2時間7分27秒

 ▼菊地賢人(コニカミノルタ)2時間7分31秒

 ▼サイモン・カリウキ(戸上電機)2時間7分56秒

 ▼藤本拓(トヨタ自動車)2時間7分57秒

 ▼聞谷賢人(トヨタ紡織)2時間9分7秒

 ▼川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)2時間8分14秒

 ▼神野大地(セルソース)2時間10分18秒

 ▼鈴木健吾(富士通)2時間10分21秒

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