【21年引退調教師 次世代への継承8】キンカメ、クロフネなど育成の松田調教師「後々まで血が残れば」マツクニイズムは生き続ける

スポーツ報知
G1・14勝の功績を残して引退する松田調教師

 数々の名馬とホースマンを育てた松田国英調教師(70)が、静かに競馬の世界を去る。「マイルと2400メートルでG1を勝てば、種牡馬としての価値が高まります」という考えのもと、04年にはキングカメハメハでNHKマイルC、日本ダービーという史上初の変則2冠を達成。この起用法は「マツクニローテ」として、大きな話題となった。

 01年にはクロフネで、芝のNHKマイルC、砂のジャパンCダートという二刀流G1制覇も達成。08年にはダイワスカーレットで37年ぶりの牝馬による有馬記念Vを成し遂げるなど、数々の栄光に包まれた。「キンカメ産駒は芝は短距離から長距離までG1を勝ち、ダートの方でもすごい馬が出ました。完ぺきな種牡馬。クロフネも黒船襲来を思い起こすパフォーマンスで記憶に残る馬でした。後々まで血が残っていけばと思います」。育成に携わった良血のDNAは、引退後も生き続けていく。

 角居調教師、友道調教師、村山調教師、高野調教師、寺島調教師と、マツクニイズムを継ぐ多くのトレーナーが、日本の競馬史をつくってきた。ラストウィークは13頭がスタンバイ。すみれSのモンテディオに「元気な状態で活気が出てきました。中1週で相手は強くなるけど、時計的には通用してもいいと思います」と期待する。自身の引退に多くを語ることはなかったが、最後にしっかりと勝つ姿を見せ、ファンに別れを告げる。(内尾 篤嗣)=おわり=

 ◆松田 国英(まつだ・くにひで)1950年9月28日、北海道生まれ。70歳。競馬専門紙のトラックマンから調教助手に転身。日迫良一、伊藤修司、山内研二厩舎で修業を積み95年に調教師免許を取得、96年秋に開業する。JRA通算5295戦636勝。タニノギムレット、キングカメハメハでダービー2勝。他にもダイワスカーレット、クロフネなどでG1・14勝、重賞59勝。

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