◆練習試合 日本ハム0―2楽天(23日・名護)
日本ハムの上沢直之投手(27)が23日、開幕戦に向けて新たな配球パターンをテストした。練習試合の楽天戦(名護)に先発、3回1安打無失点3奪三振と好投。すでに3月26日の楽天戦(楽天生命)での開幕投手が決定している中、安定感のある投球を披露し「色々なボールで勝負できるというのを確認したかった。シーズンに向けた配球を試すことができた」とうなずいた。
初回1死では昨年チームとして対戦被打率3割2分5厘と苦しんだ小深田に対し、カウント1―2と追い込んでから2球連続で100キロ台の緩いカーブを決め球に選択した。「追い込んだら速いカーブのイメージがあると思う。速いのを待っていたら少し前に出されたりするので、ああいう使い方もある」。昨年までの決め球のナックルカーブに加え、新たな選択肢を加えることに成功した。
さらに3回先頭では太田に対してチェンジアップを投じた。これも昨年までは右打者には使用していなかった球種だったが空振りを奪う場面もあり「自分でも(選択肢から)消していたのはもったいなかったと思うくらい」と手応えは十分。約1か月後の開幕戦に向けて、すでに勝負は始まっている。(後藤 亮太)