阪神・西勇輝投手(30)が23日、ぜんそくの検査を受けるためキャンプ地の沖縄・宜野座を離れ、帰阪した。1月下旬の先乗り自主トレ中から、せきの症状に悩まされており、診断、治療を受けることになった。
2年連続で開幕投手を務めるはずのエースが消えた。別メニューで動いていたこの日、昼頃にひっそりと沖縄・宜野座を離れたもようだ。矢野監督は「一度帰って様子を見るというか。それ(開幕への影響)はもうちょっと進んでみないと分からないけど、全然駄目とかそんなことではないんでね」と軽症を強調しつつも、不透明な見通しを明かした。金村投手コーチは「大ごとじゃないうちに手を打った感じ」と説明した。
西勇は前日(22日)に4日ぶりにブルペン入りし、18球を投げ込んだが、今キャンプは縦じま移籍後の過去2年と比べ、投げ込み量も減っている。これで今季初登板の予定だった2月27日の中日戦(北谷)の登板も白紙となり、今季初実戦は3月にずれ込む見込み。首脳陣の信頼は揺らがないが、調整に影響が出る可能性は否定できない。
矢野監督は「ボールも投げられているし、いつもと比べて球数が少ないということもない。(原因を)探して、抑えることができて1年間、勇輝らしくやってもらいたい」と祈るように話した。すでに高橋が右脇腹痛で離脱し、新外国人のアルカンタラの来日時期も未定。西勇まで出遅れれば、開幕投手どころかローテ編成にも支障が出る。