「Fukushima 50」で受賞の若松節朗監督「批判恐れず」…ブルーリボン賞作品賞

スポーツ報知
批判覚悟で監督を引き受けたという若松節朗監督

 東京映画記者会(報知新聞社など在京7紙)が主催する「第63回(2020年度)ブルーリボン賞」が23日、決まった。女優・長澤まさみ(33)が、「MOTHER マザー」(大森立嗣監督)と「コンフィデンスマンJP プリンセス編」(田中亮監督)で史上初の2年連続主演女優賞の快挙を達成。主演男優賞には「ミッドナイトスワン」(内田英治監督)の元SMAP・草なぎ剛(46)が輝いた。授賞式は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となった。

 「Fukushima 50」で作品賞に輝いた若松節朗監督(71)は「歴史ある賞をいただいたのは、うれしいですね」と顔をほころばせた。

 東日本大震災で被害を受けた福島第1原発で命がけの対応をした作業員たちの物語。佐藤浩市(60)、渡辺謙(61)の豪華共演でも注目された。試写会には佐藤が演じた当直長・伊崎利夫のモデルとなった男性の息子が訪れ、観賞後に「おやじを見直しました。尊敬します」と言われたという。「それだけでも、この映画を作った価値がある」と心を震わせた。

 撮影現場では原発内部の緊迫感にこだわり、「役者たちの疲れ具合を表現するようにしました。浩市さんは休憩時間にソファではなく、地面に寝ていました。それがリアルでしたね」。 原発事故には、さまざまな意見があり、批判も覚悟で監督を引き受けた。「ノンフィクションは覚悟がないとできない。批判を恐れるのではなく、それを凌駕(りょうが)するものがなければいけない」。震災から10年の節目を迎え「まだ解決していない。歴史を語り継いで、同じことが起きないように考える教訓になればいい」と胸を張った。

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