【センバツ】仙台育英・島貫丞主将が選手宣誓…震災から10年「勇気と感動を」昨年中止の分も戦う

大役を務めることが決まり、島貫主将は須江監督に祝福される
大役を務めることが決まり、島貫主将は須江監督に祝福される

 センバツ高校野球(3月19日から13日間、甲子園)の組み合わせ抽選会が23日、オンラインで行われた。2年連続14度目の出場となる仙台育英(宮城)は、大会初日の第2試合で明徳義塾(高知)との対戦が決定した。島貫丞主将(新3年)は選手宣誓の大役を務めることも決まった。

 思わず顔がほころんだ。大会初日に登場する6校の主将が臨んだ選手宣誓のくじ引き。当たりくじを引いたのは、仙台育英の島貫主将だった。須江航監督(37)にポンと左肩をたたかれた主将は白い歯を見せた。大舞台での大役に「東日本大震災から10年がたつ。そういう意味でも選手宣誓ができるのはうれしいです」と喜びをかみ締めた。

 対戦相手は、強豪・明徳義塾に決まった。島貫主将は「投手を中心に堅い守りで、完成度が高いチーム」と気を引き締めた。エースの代木(しろき)大和投手(新3年)は、秋の公式戦(全8試合)で7試合に先発し7勝7完投4完封。184センチ左腕の持ち味は、最速138キロの直球を内外角に投げ分ける制球力だ。

 対策はバッチリだ。ナインはこの冬、各地区大会で優勝した強豪校を自主的に研究。明徳義塾も対策を練ってきた高校の一つで、その特徴は大きな画用紙に書き、室内練習場に貼ってある。「しっかりと準備して臨みたい」と島貫主将。対戦決定直後には、須江監督がナイン全員に明徳義塾の映像のデータを送るなど抜かりはない。

 昨年の第92回大会は、コロナ禍で大会史上初の中止に。出場予定だった仙台育英ナインも、その一報を聞き涙した。「2年分の戦いがしたい。彼ら(旧3年生)の思いも背負いながら戦いたい」と指揮官。昨春に聖地でプレーできなかった先輩たちの無念をも晴らす舞台となる。

 目指すのは、やはり日本一だ。福島市出身の島貫主将は「東北勢としては(甲子園で)優勝を成し遂げていない。被災された方々に勇気と感動を与えられるように」と言葉に力を込めた。「今もなお、苦しい思いをされている方々がたくさんいる。様々な思いがある」と指揮官。震災から10年。東北に、そして仙台育英にとって特別な春がやって来る。(高橋 宏磁)

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