楽天のドラフト1位・早川隆久投手(22)=早大=が22日、沖縄・金武町での春季キャンプを打ち上げ、開幕ローテ入りを事実上の当確にした。石井監督が「ワク(涌井)、岸、ノリ(則本昂)、将大(田中将)プラス早川じゃないですか。その辺は順調に調整をしてくれた。残り1枠を誰がつかむか」と明かし、左腕のここまでについて「結構余力もある中での感じだと思う」と評価した。今年の新人で開幕ローテの当確は第1号だ。
今キャンプでは計500球を投げ込んだ。実戦デビューだった20日の日本ハムとの練習試合(金武)では2番手で、2回無失点と好投した。指揮官から豪華投手陣とともに自身の名を挙げられたことに「そこまでの評価をいただいたことはうれしいが、自分も期待に応えられるように」と表情を引き締めた。
初のキャンプを「技術としてはそこまで上がっている感じはないので50点くらい」と辛めの自己採点だったが、収穫も多かった。食事の取り方などを先輩や栄養士から学び、体重はキャンプインから1・5キロ増の77・5キロ。石井監督からはナイターとデーゲームのそれぞれに合わせた調整の重要性を伝えられた。
次回は28日の中日との練習試合(北谷)で実戦初先発を予定している。「精度を求めた上で、配球などのクセも出てくると思うので、徐々に改善していければ」。23日・日本ハム戦(名護)は則本昂、25日・DeNA戦(宜野湾)は岸、26、27日・ヤクルト戦(浦添)は涌井、田中将が先発することも判明。実績十分の先輩たちのように、ドラ1がサクセスロードを歩む。(田中 哲)