元ヤクルト内野手・度会博文氏(49)の次男で、今春から入社する社会人の強豪・ENEOSに合流している横浜高・度会隆輝内野手(18)が22日、川崎市内の同社グラウンドで行われた神奈川大学リーグ・横浜商大とのオープン戦に途中出場。二塁打2本を含む4打数3安打1打点の大暴れを見せた。
名門・横浜で1年春からベンチ入りを果たしたヒットメーカーが、社会人屈指の名門でも上々のスタートを切った。3点リードの5回の守備から二塁に入ると、その裏の第1打席で初球の変化球を左翼線二塁打。2点差に迫られた直後の6回には、2死一塁から中越えに適時二塁打。7回の第3打席でも左中間に安打を放ち「センターから逆方向に長打が打てるのは自分の持ち味です」と初々しく胸を張った。
9日に入寮し、10日から合流したばかり。21日のハナマウイとのオープン戦で途中出場ながら社会人デビュー。1点を追う8回に同点の足がかりとなる二塁打を放つなど、卓越したバットコントロールと勝負強さは社会人チームに入っても見劣りしないどころか、光って見えるほどだ。
都市対抗3度制覇の名将・大久保秀昭監督(51)も「高校生でこれだけバットを振れる選手は見たことがない。何かしてくれそうな期待感もある。先発で使っても先輩から文句は出ないかな」と、レギュラー抜てきを示唆。本職の二塁には不動のレギュラー・小豆沢誠(25=上武大)がいるため、指名打者での起用が基本線だが、小豆沢を三塁に転向させるプランも温めているという。
昨秋のドラフト会議では、プロ志望届を提出しながらも無念の指名漏れ。注目された進路は、大学ではなく社会人野球だった。「先輩方はとても高いレベルでやられているので、学ぶことが多いです。ENEOSさんで3年間しっかり自分を磨いて、絶対にドラフト1位でプロに行きます」と力強く宣言した。