◆プロバーティオ(2月21日、東京9R・ヒヤシンスS・3歳オープン、ダート1600メートル=2着)
スタートを決め押して前に行くと、内から来たタイセイスラッガーを抑え込んでハナに行った。平均ペースで逃げる道中は、かかることなく好リズムを刻み、直線に入っても脚色は衰えなかった。内から勝ち馬にすくわれたとはいえ、外から迫ったレディバグは首差退け、10番人気の低評価を覆した。
これまでの5戦は短距離を使われ、マイル戦は初めてだったが、しっかりと折り合って最後も脚を使ったように、距離に対応できたのは収穫だ。ミルコ・デムーロ騎手も「競馬に真面目。うまく我慢を利かせて競馬ができれば1600メートルも問題ない」と話す。3歳ダートのオープン戦は番組が少ないことも考えれば、距離に幅ができたことは大きい。
母はダートで3勝、近親にスパーキングレディーCを勝ったサウンドガガなど活躍馬がいる血統で、まだ上にいける器とみる。(松末 守司)