【藤川球児 火の玉勝負】阪神・藤浪晋太郎、勝てる投手へ課題は「投球術」

阪神先発・藤浪晋太郎(カメラ・渡辺 了文)
阪神先発・藤浪晋太郎(カメラ・渡辺 了文)

◆練習試合 阪神4―3広島(21日・宜野座)

 阪神・藤浪晋太郎投手(26)が21日、今年初の対外試合となった広島戦(宜野座)で3回を2安打1四球無失点。高校時代のワインドアップ投法に戻し、ストレートのMAXは156キロをマークした。

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 各球団のキャンプ視察を終え、フラットな目で藤浪の投球をチェックした。3回無失点だが、内容は手放しで評価できない。「藤浪の球威ならアバウトでいい」という意見もあるかもしれないが、ではなぜ、ここ数年苦しんでいるのか。160キロでも打たれるのがプロの世界。勝てる投手になるための「投球術」を今後の課題に挙げたい。

 この試合、どれだけストライク、ボールを投げ分けられていたのか。計算して打ち取った打者が何人いたのか。無失点で終えたのは、女房役の梅野の2度の補殺に助けられた側面もあった。2ストライクからボール球を振らせるなどの意図を感じるアウトが少なかった。現状では捕手が勝負所で配球を組み立て、リードすることは難しい。対照的に広島の森下は本番の配球を隠しながら、球種や高低を織り交ぜていた。プロの第一線で戦う上では必要なことだ。

 挑戦中のワインドアップや走者を塁上に置くシチュエーションによってクイックなど、いろんな投球モーションが交ざり、イニングを重ねていくうちにバランスを崩したようにも見えた。3回1死二塁での直球を引っかけた暴投やスライダーの抜け球は、それが原因だ。今の状態なら、シーズンを通した先発ローテの一角として、まだ計算はできない。

 藤浪に年間5勝を求めるなら別の論調になるが、入団時から3年連続2ケタ勝利を挙げた当時以上の高みを目指すはずだ。開幕までの限られた時間の中で現状に満足せず、首脳陣とよく話し合い、さらなる成長を期待したい。(スポーツ報知評論家)

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