【谷井孝行の目】山西利和、寒暖差にもブレず必勝パターン

日本選手権競歩20キロで先頭を引っ張る山西利和(右)中央が池田向希、左が高橋英輝。(カメラ・細野友司)
日本選手権競歩20キロで先頭を引っ張る山西利和(右)中央が池田向希、左が高橋英輝。(カメラ・細野友司)
上位成績表
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◆陸上 日本選手権競歩20キロ(21日、神戸市・六甲アイランド甲南大周辺コース)

 男子で、19年ドーハ世界陸上金メダルの山西利和(25)=愛知製鋼=が大会新の1時間17分20秒で連覇した。ともに東京五輪代表内定の高橋英輝(28)=富士通=、池田向希(22)=東洋大=との三つどもえ対決を制し、五輪本大会へ「金メダルを狙いたい」と改めて宣言。女子は、ドーハ世陸7位の藤井菜々子(21)=エディオン=が、1時間30分45秒で初V。16年リオ五輪代表の岡田久美子(29)=ビックカメラ=は2位で、7連覇を逃した。

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 山西選手の“勝ちパターン”だった。1キロ3分50秒前後の速いペースで進めながら、最速と最遅のラップで1キロあたり約13秒差をつけた。3~4秒でも負担なのに、結構な差。ライバルの動きのリズムを崩し、ダメージを与えるのに十分な変動幅だった。上半身にブレがなく、効率よいフォームが身についているからペース変化をつけても崩れない。日頃から、実戦を想定して練習する意識のたまものだろう。

 今大会は決して楽な条件ではなかった。まだ2月だが、レース中に気温が15度前後まで上昇。冬場と気温差が大きいため、数字以上に暑く感じてしまうからだ。暑熱下の東京五輪を考えると、環境に左右されず力を出すのは大事な要素。その点、2位の高橋選手、3位の池田選手を含めて内定者はトップクラスの力を示してくれたと思う。(15年北京世界陸上50キロ銅メダリスト、自衛隊コーチ)

日本選手権競歩20キロで先頭を引っ張る山西利和(右)中央が池田向希、左が高橋英輝。(カメラ・細野友司)
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