◆第38回フェブラリーS・G1(2月21日・ダート1600メートル、東京競馬場)
上半期のダート王決定戦、フェブラリーS(21日、東京)は、地方No.1ジョッキーにお任せ! スポーツ報知のG1予想でおなじみの森泰斗騎手(40)=船橋=は、自身も参戦した根岸Sで4着に敗れたアルクトスの反撃があるとみて、軸に指名した。
中央で今年初のG1がダート重賞ということで力が入ります。ですが、昨年と顔ぶれがガラリと変わり、まれに見る混戦。予想が難しい一戦ですね。
アルクトスは前走の根岸Sで4着。僕が乗っていたサブノジュニアから、先行するこの馬が見えました。結果的に前が詰まってしまったとはいえ、ロスのない位置を取ろうと手綱をさばくのは騎手として当然のこと。ただ、それが、はまるときと、はまらないときがあります。レースは生き物ですからね。この時の斤量59キロから今回は57キロ。ほかの馬は逆に増えているので、逆転の可能性は大きいと思います。
後方から極端な戦法を取るワンダーリーデルですが、根岸S(2着)での上がりは最速。勝ったレッドルゼルのさばきが完璧だったので届きませんでしたが、力を示しました。しまいは堅実ですし、ここも上位は間違いないでしょう。
上がり馬のオーヴェルニュも気になるところ。前走の東海Sは重賞初参戦での勝利。さらに、レースレコードを叩き出しました。過去のフェブラリーSでは、16番人気のコパノリッキーが制すなど大番狂わせもありました。初のG1参戦でも見せてくれると期待しています。
そうそう、船橋からミューチャリーが出走しますね。昨年は11着でしたが、メンバーが違います。頑張ってくれればと思います。(船橋競馬所属騎手)
◆森 泰斗(もり・たいと)1981年1月11日、千葉県生まれ。40歳。足利競馬所属で98年4月に騎手デビュー。足利廃止のため移籍した宇都宮も廃止となり、05年船橋所属に。20年7月14日の川崎10Rで、地方通算3000勝を達成(20日現在、3245勝)。地方重賞は交流を含む48勝。NARグランプリ2020では最優秀勝利回数騎手賞、最優秀賞金収得騎手賞のほか、特別賞を受賞。
【森泰斗の印】
◎(6)アルクトス
○(7)ワンダーリーデル
▲(14)オーヴェルニュ
★(2)インティ
△(9)サンライズノヴァ
△(16)レッドルゼル
△(3)カフェファラオ