大坂なおみ、目指すは史上2人目の「ゴールデンスラム」…88年グラフに続く偉業にコーチは自信

トロフィーを手に笑顔の大坂なおみ(ロイター)
トロフィーを手に笑顔の大坂なおみ(ロイター)

◆テニス 全豪オープン第13日 ▽女子シングルス決勝 大坂なおみ(6―4、6―3)J・ブレイディ(20日・メルボルン)

 テニスの全豪オープン女子シングルスで大坂なおみ(23)=日清食品=が2年ぶり2度目の優勝を飾った。20年全米オープンに続き、ハードコートで圧倒的な強さを見せつけた女王が、次に目指すのは同一年の4大大会全制覇と五輪金メダルの「ゴールデンスラム」。過去1人しか達成していない偉業の可能性に、ウィム・フィセッテ・コーチは自信を示した。

 東京五輪開催年の2021年は大坂に4大大会全制覇+五輪金メダルの「ゴールデンスラム」に期待がかかる。1988年のシュテフィ・グラフ(当時西ドイツ)だけが成し遂げた大記録には、苦手なクレーでの全仏オープン、経験の浅い芝でのウィンブルドン選手権を勝てるかどうかが問われる。フィセッテ・コーチは「試合をして勝つこと。それがカギ」と経験を積む重要性を説く。

  • 大坂の日程

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 球足が遅くなるクレーコートはラリーが続きやすく、滑る特性を生かしたフットワークも求められる。大坂は20年全米前の練習をクレーで過ごし「悪くなかった」と手応えを明かす。これまでツアー本戦14大会34試合で20勝で、昨年秋(9~10月)に開催された全仏は欠場した。全仏は3回戦が最高成績と実績は乏しい。同コーチは全豪1度、全米3度優勝のキム・クライシュテルス(ベルギー)を指導した際に「苦手意識があると1つのミスで疑心暗鬼になる」と苦労した。その分、試合をこなせば実力を発揮できることも分かっている。

 チームの支えもある。現在トレーニングを担当する中村豊氏(48)はフットワークの悪かったシャラポワ(ロシア)を鍛え12年全仏優勝に導いた。勝てる土台のつくり方を心得ている。大坂を15歳の頃から知る日本協会女子日本代表担当の吉川真司コーチ(43)も「フィジカルを上げれば(打点の)誤差に対応できるフットワークはつけられる」と太鼓判を押す。

 また芝は球が滑りやすく、最もサーブ力と力強いストロークが生きる。フィセッテ・コーチは「(クレーより)芝の方が難しいが、自信と賢さ次第」という。大坂が「最優先で欲しい」と金メダルを熱望する東京五輪はハードコートで暑さも問題ない。意欲があれば成長できる。成長すれば、目標達成は夢物語ではなくなる。

 ◆ゴールデンスラム テニスの4大大会(全豪、全仏、ウィンブルドン選手権、全米)と五輪をすべて優勝すること。全種目を通じて同一年に達成したのは、1988年ソウル五輪に出場した女子シングルスのシュテフィ・グラフ(当時西ドイツ)だけだ。またセリーナ・ウィリアムズ(米国)は、単複のグランドスラム全制覇に加え、姉のビーナスとともに五輪でもダブルス3度優勝。12年ロンドン大会ではシングルスも制し、唯一の単複両方でキャリア・ゴールデンスラム達成者となっている。

  • 過去5年の4大大会女子シングルス優勝者

    過去5年の4大大会女子シングルス優勝者

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