【広島】ドラ1栗林良吏、愛妻への感謝 そして2年連続カープから「新人王」…単独インタビュー

新人王へ意気込むドラフト1位の栗林
新人王へ意気込むドラフト1位の栗林

 広島のドラフト1位・栗林良吏投手(24)=トヨタ自動車=がスポーツ報知の単独インタビューに応じた。昨年7月に結婚した右腕は、野球をあきらめかけた時に支えてくれた妻への思いを明かし、プロで恩返しすることを誓った。ルーキーイヤーの目標には昨季の森下に続く「新人王」を掲げた。(取材・構成=坂口愛澄)

 13日のシート打撃で打者9人を安打性1本。デビュー戦だった17日の練習試合・巨人戦でも1回を無安打無失点と、順調にアピールしている。

 「充実感が一番あります。まだ緊張はしますよ。いろんな人と会話をしながら、本当に『日々成長』という感じ。1軍に残らないといけないので、アピール期間だと捉えています」

 トヨタ自動車に在籍していた昨年7月、名城大時代の同級生・沙耶さんと結婚。入団時から妻帯者であるドラフト1位は珍しい。

 「自分のためでなく、妻のためだったり家族のためっていう原動力は1人の時よりも大きい。結婚して良かった、支えてもらっているなというのはすごく感じています。キャンプ中もずっと毎日連絡をとっています」

 現在、沙耶さんは名古屋で会社に勤めながら、アスリートフードマイスターの資格を取得するために勉強中。学生時代と比べて、食事面や野球について話す時間が増えた。

 「栄養の会話をしたり、夜ご飯の写真を送って『今日はこんなの食べたよ』とかも話す。野球、体の会話をすることが増えましたね。結婚して一緒に住んでいた時は共働きだったので、料理する時間もなかなかなかったんですけど『これからは品数も増やさないといけない』と(沙耶さんが)自分から言っていた。今後(3月後半から)一緒に住み始めるので、料理面は期待できるかな(笑い)」

 名城大4年時の18年ドラフトでは上位候補と注目されながら指名漏れ。その時も沙耶さんの言葉に救われた。

 「『もうプロはいいや』ってなったんですけど、家族とか、当時は彼女だった妻、たくさん期待してくれていた人を裏切っちゃったというのはすごく悔しかった。そんな時にも『野球ができる環境に感謝して、トヨタの社員として頑張っていけばいいんじゃない?』と声を掛けてくれました」

 そんな愛妻に白星で感謝の思いを届けたい。

 「デビュー戦はやっぱり、活躍する姿を見せるのが一番。1試合目に限らず、妻が見に来てくれる時には全部活躍したい。打たれちゃったりしてもそんなに落ち込んだ姿を見せずに、マウンドを降りることができたらいいのかなと思っています」

 理想のプロ野球選手像は「勝てる投手」。日本球界に復帰した楽天・田中マー君は憧れだ。

 「田中将大さんみたいに大事な試合で勝てるピッチャーになりたい。パ・リーグなのでなかなか会う機会は少ないですけど、ニュースやYouTubeでも勉強したい」

 キャンプでは永川投手コーチから指導を受け、自身の武器でもあるフォークに磨きをかけている。

 「社会人との考え方は全然違うし、プロになったらちょっと(球が)浮いたら捉えられる。自分の引き出しを増やすという意味でもたくさんの方にアドバイスを聞いたらいいかなと思って。真っすぐとフォークを使って勝負できるのが武器なのかなと思います」

 先発として期待される一方、社会人時代はリリーフも経験しており、起用法は未定。目標は、大学時代から親交がある昨季のドラフト1位・森下に続く新人王だ。

 「(先発・リリーフの)どちらでやりたいとか(希望は)本当にない。ここでやってほしいと与えられたポジションでやっていきたい。1年間1軍で活躍することが目標。新人王を取れたら、僕を含め全ての人がうれしいと思う。1年間活躍して、その結果、新人王を取れたら」

 ◆栗林 良吏(くりばやし・りょうじ)1996年7月9日、愛知・愛西市生まれ。24歳。勝幡小2年から軟式の勝幡ドラゴンズで野球を始め、佐織中時代は愛知藤華クラブに所属。愛知黎明高で甲子園出場はなし。名城大では1年春から登板し2、3年時に明治神宮大会に出場。3年時には大学日本代表に選出。トヨタ自動車ではエースとして活躍。178センチ、83キロ。右投右打。既婚。

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