【21年引退調教師 次世代への継承4】馬と過ごした70年 西橋調教師「思い出ばっかり」

スポーツ報知
西橋調教師が管理したプリモディーネは99年桜花賞で福永を背に人馬ともG1初制覇

 馬とともに過ごした70年。厩舎の部屋で片付けに精を出す西橋調教師は「思い出ばっかり出てくる。岩田(康誠騎手)の通算500勝もうちの馬やで」と、うれしそうに当時の記念写真を眺める。

 生まれは京都競馬場。3歳の時、厩務員の父・敬二さんが担当していたボストニアンが皐月賞と日本ダービーを勝った。自然と騎手を志した。デビュー後は兄弟子・高橋成忠さん(元調教師)が厩舎のエースとして君臨していたことに加え「減量もしんどかった」と重賞と縁がなかった。

 94年に厩舎開業。「従業員と相談しながらの馬づくり」をモットーにしてきた。唯一のビッグタイトルとなったのがプリモディーネの99年桜花賞。福永がG1初勝利を挙げた場面として、多くのファンの目に焼き付いている。昨年5月には11歳馬スズカルパンが100戦(4勝)に到達。「今の時代に珍しいやろ」と笑った。

 「この仕事をして馬主さんを始め、たくさんの素晴らしい人に出会えた。厩舎スタッフも真面目な人間ばかり。感謝しかない。悔いなんてない」。厳しい世界を生きてきたトレーナーは、愛情たっぷりに育てた馬たちで最後まで戦い抜く。(吉村 達)

 ◆西橋 豊治(にしはし・とよじ)1950年3月18日、兵庫県出身(京都市生まれ)。70年に正騎手デビュー。89年の引退まで通算1868戦136勝。助手を経て94年に調教師免許を取得し、同年開業。2021年2月18日現在、JRA通算5317戦215勝。重賞はプリモディーネの99年桜花賞など5勝。

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