なぜ1球ごとに更新?なぜ無料?…「スポナビ野球速報アプリの謎に迫る」<3>

スポーツ報知
巨人・菅野智之投手

 「スポナビ野球速報アプリ」の謎に「迫る」。=3=(企画・構成=長尾 隆広)

 ◆「1球速報」が可能な理由は?

 実際の試合とほぼ同時進行で更新される1球速報。担当者が、テレビや球場でチェックしながら1球ごとにポチポチ打ち込み作業を行っている・・・訳ではない。スポナビ野球班は「実はデータスタジアム社と連携し、配信されると同時に即時アプリに反映しています」と明かした。

 試合中のプッシュ通知などはスポナビ編成部が試合を注視しながら更新している、こだわり部分だ。「例えばノーヒットノーランの可能性がある場合、6回終了時点で最初のプッシュ通知を手動で行うようにしています。何十年ぶりといった記録系は常に試合を見ていないと分からないので、編成部13人のうち2人が常時(最大)6試合すべての試合状況をくまなくチェックしています」

 ◆なぜ無料?

 あるセ・リーグの投手は、このアプリについて「当然ダウンロードしてます。先発じゃないときはベンチを外れているので、テレビを見ながらこのアプリで配球を確認したりもする。対戦成績や過去の試合もすぐ振り返ることができるので便利」と明かした。

 アプリの情報は全て無料。その理由は「当初から広告収入を基本としているため、無料で運営していくことにはこだわっている。今のところ有料化は考えていない。多くの野球ファンが手軽に使ってもらうアプリであってほしい」という。

 旧名称は「プロ野球速報アプリ」で、19年に「野球速報アプリ」と変更した。プロ野球だけでなく、より多くの野球ファンの期待に応えるべく2軍戦やフェニックス・リーグ、侍ジャパン、メジャーリーグ、高校野球まで網羅し、野球文化の裾野を広げている。

 ◆新型コロナの影響は?

 新型コロナの影響で2か月以上開幕が遅れた昨年のプロ野球。野球が始まらないことには、本格稼働しない「野球速報アプリ」だが、大きなダメージを受けることはなかった。「横ばいだった印象です。すでに野球ファンの多くがアプリをダウンロードしていただいており、球場にいけないからアプリのダウンロード数やユーザーが増えたということはなかった」。

 その一方で、スポーツ界全体が直面する問題にも触れていた。「以前弊社が行ったアンケートで『スポーツを見始めるきっかけは?』という回答の中で『親・家族、友人や知人に誘われてスタジアムや球場にいく』という結果も多かった。アプリどうこうではなく今まで通り試合を現地で見ることができず、2020年はスポーツ界全体が厳しかったのでは」と分析していた。

 ◆スポナビ野球班が明かす喜びの瞬間とは?

 普段は決して表舞台に登場しないスポナビ野球班の方々。ふと仕事後に見るニュースで喜ぶことも多いという。「広島がリーグ優勝した瞬間に、街中で歓喜に湧いているシーズンがあって、テレビにスポナビの速報画面が映し出されていた。その歴史的で、感動的な瞬間にアプリを通して立ち会えているのはうれしい」と明かした。さらに「保育園のパパ友と『おすすめのアプリを紹介してよ』という話になったとき、野球速報アプリを紹介してくれた。『これ僕が作っているアプリですよ』なんて盛り上がることもあります」。ほっこりエピソードも多い。

 また現役のプロ野球選手や解説者などが満塁弾やサヨナラのスマホ画面をスクリーンショットしてSNSなどに投稿してくれるのは、非常にうれしいとのこと。アプリユーザーもお気に入りの場面をスクリーンショットして、是非投稿してみては?(おわり)

 ※アプリのダウンロード数、「お気に入りチーム」登録者数、「みんなのMVP」投票数など詳細データは非公表

 ※スポーツナビ株式会社は、全社員リモートワークを推奨しており取材は全てオンラインで行いました。

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