【仙台】GKスウォビィクを支える“相棒”の予感「本当に神になってしまうかも」

監督からの指示を仙台・スウォビィク(右)に伝える通訳の武腰さん
監督からの指示を仙台・スウォビィク(右)に伝える通訳の武腰さん

 「集中!集中!」、流ちょうな日本語でピッチに響きわたる大きな声。今年もゴールマウスから仲間を鼓舞する姿、息を吐くように飛び出すビッグセーブが見られる。J1ベガルタ仙台のGKスウォビィク(29)は、1月25日から始まった宮崎県での長期キャンプの序盤から既に動きがキレキレだった。

 その守護神の“相棒”として練習、生活、様々な面でサポートし、支え続けているのが、2019年夏から守護神と共に仙台に加わった英語通訳兼副務の武腰飛鳥さん(26)だ。常に傍らでスウォビィクを見続けてきた武腰さんも、今季はスウォビィクのさらなるハイパフォーマンスを予感している。「去年の好調ぶりはそのままに、このまま順調にいけば、去年以上のパフォーマンスを出せるんじゃないかなと思います。本当に神になってしまうかもしれません」。2次キャンプでもさらにコンディションをあげていることを教えてくれた。

 武腰さんは、小学3年から高校3年までオーストラリアで生活。大学卒業後はサッカー選手としてラトビアで1年プレーした経験を持つ。24歳で仙台の通訳となり、スウォビィクからは大きな刺激を受けた。「彼は苦しい時も、良いときも、100%、120%出す準備をしていますし、周りの人からの刺激を力に変えるというのは、僕の人生で出会ってきた中で、一番感じています。真のプロフェッショナルとはなんなのかという事を、すごく彼に教えてもらっています」と話す。

 仙台は、6人の外国人籍選手が所属(ガーナ人FWオッティとセルビア人GKストイシッチは新型コロナ禍で来日はまだ未定)。ベテラン通訳の比嘉チアゴさん(38)が今季から湘南のスタッフとなり、仙台は、英語通訳として昨年J3富山で副務を努めた椛沢勇斗さん(22)とスペイン語通訳の佐藤充宏さん(23)が新たに加わった。

 通訳チームで早くも最年長となった武腰さんは「通訳と外国人選手たちはひとつのチームだと思っています。自分自身の成長だけでなく、後輩たちも育てながら、ベガルタ仙台にいる外国人選手たちがしっかりとピッチの上で活躍することを目標に頑張っていきたい」。戦術やサッカー以外の面でも外国籍選手たちに寄り添い、チームにいち早く溶け込めるように、日々力を尽くしている。

 取材をする記者にとっても仙台の通訳スタッフは心強い存在だ。武腰さんは、質問を非常に丁寧に訳して選手に伝え、力のある言葉を引き出してくれる。「クバ(スウォビィク)の姿勢、プロ意識という部分が僕の頭の中にずっとあって影響を受けています。自分の仕事に対して、決して気をぬかずにやっているつもりです」。

 長期キャンプもいよいよ3次キャンプ(宮崎市内)へ突入する。私も15日から再びキャンプ地入り。好調キープ&さらにすごみを増すスウォビィク、そして強力な能力を持つ外国人選手たちとチームの融合がどこまで進んでいるか、取材が待ち遠しい。

(記者コラム・小林 泰斗)

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