【楽天】ドラ1早川隆久、初フリー登板48球 直球は安打性ゼロ「仕上がってきた」…20日実戦デビューへ

スポーツ報知
打撃投手を務めた早川

 楽天のドラフト1位・早川隆久投手(22)=早大=が12日、沖縄・金武町での春季キャンプで初めてフリー打撃に登板。小郷と和田を相手に計48球で、安打性は2発のサク越えを含む4本だった。30球を投じた最速145キロの直球では安打性ゼロで3度空振りも奪取。「真っすぐの状態はある程度、仕上がってきたと思う」と手応えを示した。

 球種を申告して投げたにもかかわらず、打者が差し込まれる場面が目立った。プロ入り後に打者を相手にしたのは初めてだったが、制球力の一端も示しボール球は9球。圧巻は16球目から18球目で、和田に2球連続カーブで見逃しのストライクを取ると、最後は外角低めの直球で空振りを奪った。直球だけでなく、カーブにも好感触を示した。

 11日に岸から大きく縦に割れる宝刀カーブの極意を教わっていた。「『どちらかというと真っすぐのイメージで投げている』というアドバイスをもらって、だいぶ抜ける感じが強くなった。1回、目線が浮くので見送りやすい感じのカーブで、その後の真っすぐも差し込める」。田中将にも話を聞きにいくなど、先輩の言葉がプロ生活を歩んでいく上で欠かせなくなっている。

 石井監督は「打者が立ってもターゲットをしっかり作れるので、バランスが良く感じた」と評価。今後は20日の日本ハムとの練習試合(金武)で実戦デビューすることが確実視される。「試合になってくると違う感覚もあると思う。そういう感覚も徐々に養っていければ」と早川。昨年のアマNO1投手に、期待は膨らむばかりだ。(田中 哲)

 ■早川は「和田みたい」

 オリックス・三輪スコアラー「ソフトバンクの和田投手みたいなイメージ。やっぱり真っすぐがいい。(打球が)全然前に飛んでいなかった。ベース板の上で球の力がある。普通にやったら勝てる投手」

 楽天・和田「球が速くて強かった。これがドラ1かと。球の出どころが見づらかった。カーブは大きいスラーブみたいに見えた」

 楽天・小郷「気がついたら手元まで来ている球質。1軍で投げている投手に引けを取らず、本当に相手チームにいなくて良かった」

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