森会長発言に東京五輪スポンサー各社から批判噴出 「遺憾」「残念」「不適切」

東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長
東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が、3日の国際オリンピック委員会(IOC)の臨時評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと女性蔑視とも取られる発言をしたことに関して、スポンサー企業から批判が相次いでいる。ワールドワイドパートナー、ゴールドパートナーの各社が発表した見解やコメントは以下の通り。

 【ワールドワイドパートナー】

 ▼コカ・コーラ 「五輪・パラリンピックのワールドワイドパートナーとして、IOCおよび東京2020組織委員会と緊密に連携をとりながら、運営の準備を行ってまいります」

 ▼ブリヂストン 「ブリヂストンは、性別による差別を容認しません。これはブリヂストングループのグローバル共通の人権方針の中でも明示している通りです。また、オリンピック・パラリンピックのワールドワイドパートナーの立場からも、性別を理由とするいかなる種類の差別にも反対します。これはオリンピック憲章にも定められている通りです。今般の森会長の発言内容については、森会長自身が謝罪、撤回されたことから敢えてコメントは差し控えますが、ブリヂストンの考えは性別による差別を一切認めないということに変わりはありません。安全・安心が確保された東京オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向け、アスリートの皆さんに寄り添いながら競技を支えるとともに、社内ボランティアと一緒になって支援をしてまいります」

 ▼パナソニック 「当社はオリンピックの公式パートナーとしてスポーツを通じて世界平和を実現するオリンピックムーブメントの精神に共鳴し貢献しています。個々の事案についてコメントする立場にありませんが、女性蔑視などの差別は当社の価値観とは相いれないものです」

 ▼P&G 「弊社は多様性を尊重し、発信を続けていく。今回の件に関しては大変、遺憾。組織委員会の掲げる理念(多様性の調和)に沿ったメッセージが発信されることを願い、パートナーとして協同していく。(顧客の声は)弊社は日用品を扱っており、日々たくさんの方からご意見を頂いている。今回の件もご意見は頂き、中には厳しい意見もあった」

 ▼トヨタ自動車 「トヨタが大切にしてきた価値観と異なり、大変遺憾だ」

 【ゴールドパートナー】

 ▼アサヒビール 「森会長の発言は、男女平等がうたわれているオリンピック・パラリンピックの精神に照らすと不適切な表現であり残念であると考えている。アサヒビールはゴールドパートナーとして、東京2020大会がオリンピック・パラリンピックの精神を体現した大会として成功するよう、尽力していく」

 ▼アシックス 「森会長のご発言に関しましては遺憾であり、あらためて男女平等の理念に反することはあってはならないこと、多様性を受け入れることが重要であることを再認識しております」

 ▼キヤノン 「当社は『共生』を企業理念に掲げており、文化・習慣・言語・民族などの違いを問わず、すべての人類が幸せに暮らしていける社会の構築を目指している。今回の発言はオリンピック・パラリンピックの理念や『多様性と調和』という今大会のビジョンに反する発言であり、大変遺憾に考えている」

 ▼エネオス 「人権尊重の観点からも極めて遺憾で、残念」

 ▼東京海上日動 「五輪・パラリンピックの理念や、『多様性と調和』という東京大会のビジョンに反する発言であり、大変遺憾。組織委員会にも伝えている。安心・安全な東京大会となるよう、引き続き尽力していく」

 ▼日本生命 「今般の森会長の発言は、女性蔑視とも捉えられ、男女平等がうたわれているオリンピック・パラリンピックの精神にも反する表現であり、大変遺憾である。組織委員会には、アスリートが持てる力を最大限発揮できる大会になるよう、また、多くの人々に歓迎される大会になるよう、尽力いただくことを申し入れている。パートナーとしても、聖火リレーや各種競技・アスリートの応援を通じて、引き続き貢献していく」

 ▼NEC 「ジェンダーの平等は東京2020大会の基本原則であり、今回の発言は大会ビジョンである『多様性と調和』に反するものと捉えている。当社としてもインクルージョン&ダイバーシティを重視しており、ゴールドパートナーとして『多様性と調和』の実現やジェンダーの平等の遵守を組織委員会をはじめとするステークホルダーに求めながら、共に東京2020大会の成功に向けて引き続き取り組んでいきます」

 ▼野村ホールディングス 「当社はダイバーシティを尊重し、多様な価値観や考えをもつ社員が、自らの能力や個性を発揮できる環境の構築に積極的に取り組んでいます。オリンピック憲章の根本原則や東京2020大会の基本コンセプトの一つである『多様性と調和』に賛同し、引き続き大会の成功に向け、日本の挑戦をサポートしてまいります」

 ▼富士通 「富士通グループでは、パーパス・ステートメントに『公正と平等を重んじ、ダイバーシティ&インクルージョンを推進します』と掲げております。『性別』『障がい』『国籍』などの属性だけでなく、働き方、コミュニケーション、多文化共生など、個々の多様性を大切にする考え方は、『いかなる差別も相いれない』とするオリンピック憲章と合致するものと認識しております。ステークホルダーの皆様と同じ認識のもと、引き続き東京2020大会成功への貢献に向けて取り組んでいきたいと思います」

 ▼みずほフィナンシャルグループ 「当社は、国籍・人種・性別・価値観の異なる社員が、互いに認め合い、高め合うことを重視し、国内外におけるダイバーシティ(多様性)の推進に長年取り組んでおり、多様性と調和を掲げた東京大会の成功に向けて、引き続き他のスポンサーとともにサポートしていきたい」

 ▼三井住友フィナンシャルグループ 「東京大会のコンセプトである多様性と調和に共感しており、大会を契機にDiversity&Inclusion(多様性と包摂)の考え方がレガシーとして根付くことを願っています。パートナーとして大会の成功に向けて尽力したいと思います」

 ▼三井不動産 「森会長の発言は『オリンピック・パラリンピックの理念に反する不適切』なものであり遺憾の意を表明する。当社はゴールドパートナーの一社として引き続き組織委員会を支え、『多様性と調和』をビジョンに掲げる東京大会の成功と、安心・安全な大会運営の実現に貢献してまいりたい」

 ▼明治 「今回の発言を、大会スポンサーとして大変残念だと感じています。弊社は東京大会のビジョンにもある、多様性と調和を尊重するという理念には引き続き賛同し、大会に関わるすべての人が喜びを感じ、感動ができる大会に貢献してまいります」

 ▼LIXIL 「LIXILでは、CR戦略の優先取り組み分野のひとつに、『多様性の尊重』を掲げ、性別のみならず、年齢、人種、国籍、価値観、バックグラウンドなどの違いを歓迎し、誰もが活躍できるようグループ全体で取り組みを進めています。森会長が発言を撤回・謝罪されましたが、当社といたしましては、記者会見をされた当日である2月4日に、組織委員会に対して遺憾の意を伝えさせていただきました。オリンピック憲章には『ジェンダー平等』がうたわれており、LIXILは東京2020大会が掲げている『多様性と調和』に大きく賛同しており、共生社会の実現へ向けて尽力してまいりたいと思います」

社会

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請