【巨人】菅野智之、スガコバでプレート「一塁側」の軌道確認「回転効率」など分析で進化へ

スポーツ報知
沖縄の青空の下で練習する菅野(カメラ・矢口 亨)

 巨人の菅野智之投手(31)が9日、ベテラン主力S班の那覇キャンプでブルペンに入り、今年初めて座った捕手に本格的な投球練習を行った。小林誠司捕手(31)とバッテリーを組み、強化を目指す直球のみ26球。プレートを踏む位置や球の軌道などを試行錯誤しながら“考投”し、力強い球を披露した。さらなる進化へ「回転効率」などデータも有効活用する意向。初の20勝への挑戦が幕開けした。

 ブルペンに大きな捕球音が響いた。菅野は小林のミットに強い球を投げ込んだ。今年初の本格的な投球練習。「試していることもあるので確認しました。キャッチャーも座って、こうやって報道陣の方もいると力も入りますし、自分の中でようやく始まったなという感覚です」。オール直球で26球。明るい表情で順調な調整ぶりを披露した。

 試していることの一つが横61センチあるプレートの踏む位置。「一塁側に変えて。誠司(小林)と軌道だったり、これまでの見え方との違いを確認しました」。これまでは基本的に三塁側を踏んでいた。一塁側から投球すれば球筋や打者の視点が変わる。自身の状態によって投げ分けもできたら投球の幅も広がるだろう。まだテスト段階とはいえ、少しでも引き出しを増やそうとする貪欲さが見えた。

 チームを日本一に導くため、初の20勝が目標。そのために「ストレートを突き詰めたい」と掲げる。今キャンプでは「手首の角度だったり、リリースの高さ。(1軍)本隊が合流してトラックマンだったり機械も入ってくると思うので、一球一球確認しながら、回転効率だったりそういったところも今年は課題でもあるので、確認して投げたいです」と磨くつもりだ。

 普段から菅野は回転数や回転軸などのデータを参考にしている。その中で挙げた回転効率とは―。データの専門家によると「直球なら進行方向に対してどれくらい上向き回転になっているかを表す数値」だという。数値が高ければスピンが利いていることになる。昨年156キロを計測し、進化を続ける直球の向上に向け細かい部分も追究する。

 ベテラン主力組のS班でじっくり調整しているため「まだまだ課題が見つかる段階ではない」と試運転を強調する。それでもこの日、球を受けた小林は「良かったと思います」と力強い球質にうなった。投球後は2人で入念に意見交換し、同学年のスガコババッテリーでグータッチも見せた。

 昨年14勝2敗、防御率1・97で最多勝、最高勝率、MVPに輝いた絶対エース。さらなる無双投球への挑戦が本格的に幕を明けた。(片岡 優帆)

 ◆トラックマン デンマークのTRACKMAN社が軍事用のレーダー技術を応用し、ゴルフ用に開発した高性能弾道測定器。投手は回転数、回転軸、リリースポイントなど。打者はスイングスピード、打球の速度や角度など数十項目を計測できる。

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