早大の2021年度アスリート選抜入試に合格した4人が9日、東京・西東京市の安部球場で初練習を行った。中京大中京(愛知)で中日のドラフト1位・高橋宏斗投手とバッテリーを組んでいた印出太一捕手は「いよいよスタートしたな、という感じ。高校よりかなりレベルが上がるので、楽しみと緊張がありました」と感想を述べた。
高橋とは、今もラインを通じて連絡を取り合っており、合宿入り直前には「最初なので、積極的に頑張ってこい」と激励されたという。「(捕手としての)ゲームメイクには自信があります。高校時代同様、勝てるキャッチャーにこだわっていきます」と印出。将来に向けて「もう一度、宏斗とバッテリーを組めるように追いかけていきたい」と夢を語った。
東邦(愛知)で通算44本のホームランを放った吉納翼外野手は「高橋由伸さん(元慶大)のリーグ戦通算本塁打記録(23本)を超えられたら」と高い目標を掲げた。
中村敢晴内野手(筑陽学園=福岡)は、父の寿博さん(現・日本文理大監督)が早大OB。西日本短大付で92年夏の甲子園を優勝したのち入学し、三塁手のベストナイン2度、首位打者1度と輝かしい成績を残した。「父は自分のあこがれの存在。最高打率をマークして超えてみたい」と決意を示した。
山梨学院で甲子園に4度出場した栗田勇雅捕手は、印出と同じポジションで競うことになる。「全てで勝ることができるように。(正捕手の)岩本さんを抜くのは難しいと思いますが、間近で見て、勝れるところがあるか探していきたい」と大学での成長を誓っていた。